【アラカルト「脳の働き」❸/3】3回に分けての第3回です。
本稿は、カラーチャート「脳の働き」図に関連して、人が行動する「脳の働き」の仕組みを、各種の選択理論関連書籍や各種学習会・セミナー他からの資料をベースに抜粋引用させていただきました。詳細については、各種の選択理論関連書籍他をご参照ください。
皆様の自学・自習用にご参考になれば幸いです。
▼3回目
16)
・リアリティ・セラピーの第5原則は人間は知覚を通してこの世を見る。
知覚には二つのレベルがある。“低いレベル”と“高い知覚”である。
*『リアリテイ・セラピーの理論と実践』1章 10p
17)
・リアリテイ・セラピストは、クライエントの怒りの行動を低いレベルの知覚で見るべきなのである。
*『リアリテイ・セラピーの理論と実践』20p
・この世を高いレベルの知覚で見るということは、問題や出来事の良しあしを決定し、精神的にか、言葉でか、あるいは行為でか、相対する価値観のどちら側かの味方になることである。
*『リアリテイ・セラピーの理論と実践』10p
18)
・挫折している状況で、欲求充足のための「整理された行動」が底をつきはじめると、人は必然的に、創造のシステムが提供するものに注目しはじめる。そしてうまくいったら、それを使いはじめるだろう。誰でも潜在的に新しい行動を創造することができる。
*『テイクチャージ―選択理論で人生の舵を取る』 116p
・多くの人は、創造かそれとも死かというよな状況に置かれることがないので、頻発する悩みに対して、行動システムからすぐに使える、よく「整理された行動」を使ってうまく対処する。
*『テイクチャージ―選択理論で人生の舵を取る』 107p
19)
・自分の人生を制御していようと、していないと、新しい行動は驚異的創造の過程をを経て絶えず手に入れる。わたしはそれを「再整理」と呼びたい。行動システムから手に入れるすべての行為、思考、感情のすべてが「整理された行動」で、人は毎日それを使って、人生を制御し続けている。
*『テイクチャージ―選択理論で人生の舵を取る』-99p
・創造性は整理された行動と求めているものが得られないとき、新たに生み出す再整理中のこと。*『テイクチャージ―選択理論で人生の舵を取る』-2
20)
・行動は創造されたものであれ、すでに知っていた整理されたものであれ、すべて天秤のバランスを保とうと人生のコントロールを増大させようとする最善の試みなのだ。
*『チャート・トーク 選択理論チャート・ワークブック』
21)
・行動のシステムは「整理された行動」「整理中 ・再整理中 ・生成=創造」で構成されている。
22)
・行動システムは二つの部分がある。一つには「整理された使い慣れた行動」が入っている。もう一つは創造性の源で、絶えず再整理の状態にあるあらゆる行動の構築用資材を持っている。
*『テイクチャージ―選択理論で人生の舵を取る』 99p
23)
・わたしの貢献のなかで一つに絞るなら、最大のものは全行動の概念だと思う。
この概念をほんとうに理解し生活に活かせば、つまり前輪で自分の人生を生きれば、後輪で生きるよりも遥かに効果的な人生を送ることができる。
*『ウイリアム・グラッサー~選択理論への歩み~』ジム・ロイ(著)、柿谷正期(翻訳)
24)人の行動の要素を4つに分類。
・「全行動」という重要な概念を理解するには、自動車のたとえを使うのが一番である。
車のエンジンは「基本的欲求」と考えることができる。車は欲求を満たすために最善と思われる方向に常に動く。
前輪である「行為」と「思考」をコントロールすることによって、後輪の「感情」「生理反応」もついていくのである。
私たちは、いつでも自分の人生を最も効果的にコントロールできるような方法で行動を選択している。
選択理論では、行動を「行為、思考、感情、生理反応」の4つの要素に分けて、私たちの行動は常にこれらの4つの要素が絡み合って構成されており、切り離せない関係になっている。
*『チャート・トーク 選択理論チャート・ワークブック』
25)
・「感情」だけでは、長期間、関係を持続させるのは難しい。感情は強く、抗しがたいものであったとしても、非常に変わりやすいものだ。したがって、人間関係を維持するのに、感情は最も脆弱な要素といえよう。
*『リアリテイ・セラピーの理論と実践』147p
・願望のほかに調和を必要とする領域は、全行動の「行為」と「思考」だ。関わりのある二人が時を共に過ごせば、その関係は強化される。
*『リアリテイ・セラピーの理論と実践』147p