平成23年(2011年)8月26日、午前中から雲行きは怪しかったが、午後から突然、空が黒くなり、

雷とともに調布市を含む多摩北部地方を局地的な豪雨が襲った。


午後3時を過ぎて、雨脚が一段と激しくなり、午後3時半から午後4時頃にかけて、
東京都調布市内の住宅街を流れる「入間川(いりまがわ)」が、急激に増水し、一部氾濫するとともに、
流域の広範囲に内水氾濫被害をもたらしました。



@黒柴チャッピ@の入間川だより

●急激に増水し、氾濫危険水位に達した入間川の様子(東京都調布市内)。
濁流が吃水ぎりぎりまで達し、波頭は補強リブを超えて飛沫を上げている。
(8月26日午後4時ころに撮影)
この時、入間川の一部が氾濫しており、広い範囲で内水氾濫が起こっている。




●氾濫したのは、「武者小路実篤記念館」が立地する、入間川がクランク状に屈曲しているところ(東京都の水位計が設置されている地点)。




●当ブログ筆者は、今回の氾濫でも被災した(内水氾濫の被災)。関係部署への連絡やゴミ出し・消毒などの作業でたいへん消耗したので、詳細は後ほど報告したいと思う。


(台風12号が四国へ上陸せんとする週末。またしても河川氾濫の不安な夜を迎える....)
2011年4月26日、「入間川水位警報装置」の増設工事が完了しました。

おかげさまで、出水期前に工事が完了して、近隣の洪水被災者はほっと安心しました。


皆さまのご理解とご支援の賜物と感謝しております。





設置されたのは、西野橋から少し下ったところ、神明橋との中間に1基。

@黒柴チャッピ@の入間川だより

●「西野橋警報装置」の増設子機



家庭用電話機で「親機」と「増設子機」というのがあるが、今回の工事は電話機に子機を増設するのと同様に考えていただければいいようだ。


2基目は、入間川・本村橋の欄干。こちらは実篤記念館駐車場前の「子機」となる。



@黒柴チャッピ@の入間川だより
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●本村橋警報装置の工事と動作テストの様子



調布市総合防災安全課の担当者が見守る中、電気系統の工事と最終チェック、動作テスト(LED点灯・拡声器吹鳴テスト)を行った。

なお、本村橋では注意報・警報の音色が親機と同一のものであることを確認した。


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●増設機の制御盤(電源と駆動系を収める)



2基のスピーカーから発する警報音は、かなりの音圧である。

大雨の時にも、遠方まで聞こえて住民の早期避難が可能になることを期待したい。


何度も繰り返すが、近隣には市立の若葉小学校、第四中学校、新設された学童保育所、建設中の老人ケア施設がある。

児童生徒やお年寄り、要援護者を含めて、地域の人々が洪水の被害を受けることが少しでも軽減(人的被害の減災)できれば、当「入間川警報装置」の存在価値はたいへん高いものになると考える。


出水期における生活の安心感も高まるだろう。


あらためて感謝いたします。


昨年(2010年5月)に東京都調布市により「入間川水位警報装置」が設置され、


運用が開始されたことは当ブログでもお伝えしたとおりだ。


詳細は調布市総合防災安全課のホームページに記載されています。


2箇所の設置位置はこちらのPDFにあります。



たった2基の水位警報装置の設置にも、筆者を含めて入間川氾濫被災者の市議会議員への陳情から、


市長による設置の決定、数度の市民参加による検討会を経て、2年弱の歳月がかかった。



ここへきて、被災者へ事前説明がない状態が少々気になるところではあるが、


馴染みの事業者さんにより、急ピッチで「入間川警報装置」の増設工事が行われている。



@黒柴チャッピ@の入間川だより
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●2011年4月、入間川本村橋に増設された入間川水位警報装置


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●警報機(商品名:パトライト)は2基に



本村橋の警報機は上流方向・下流方向に2基配置され、双方向(ダイポール)となった。



もう1基は西野橋の既設位置と神明橋の中間地点となっている。


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警報機増設にともない、水位センサーは東京都が設置している入間川水位計(量水板)の近くに移設された。



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●移設された水位警報装置の水位センサー
(画像左側のプローブ)






平成23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震の被害にあわれた地域の皆様に、

衷心よりお見舞いを申し上げます。


加えて、東京電力(株)福島第一原子力発電所の事故はINES評価もレベル7に引き上げられ、


炉心溶融・再臨界の危険をはらみながら、放水による原子力燃料の冷却が続けられています。


未曾有の地震・津波災害に加えて、収集のめどもつかない原発事故。


「想定外」ということによって責任逃れをする当事者の態度にもあきれます。


今後の推移を注意深く見守っていきたいと思います。




今回の大災害を受けて当ブログ更新も控えておりました。


当ブログ筆者は1995年の阪神淡路大震災で実家が大きく破損する被害を受けました。

電気・水道が復旧してから被災地に入りましたが、生まれ育ったふるさとの変わり果てた惨状は、いまだにまぶたの裏に焼き付いています。


その後、それこそ瓦礫と格闘しながら復興の手伝いをしました。

ボランティアの方々の温かいご支援も忘れることはできません。


その後の神戸・阪神間の復興は目を見張るものがありました。



調布市を流れる中小河川の水害被害の話題を扱う当ブログも、


たいへん微力ではありますが、このたびの被災地の一日も早い復興をお祈り申し上げたいと思います。


平成23年2月22日(火曜日)午後7時より

東京都および関係機関により 「入間川分水路工事(その1)」 の工事説明会が開催された。




われわれ、平成17年9月豪雨被災者にとって、

「やっと」というか、「いよいよ」というか、待望の分水路工事が始まる。


説明会は、「平成25年度の出水期の分水路本稼動」に向けて、たいへんエキサイティングなものであった。





異例ともいえる急ピッチの工事で近隣の方々には、たいへんなご不便をおかけすることは間違いない。


河川の治水安全度向上(時間雨量50ミリ対応をめざす)のために、格段のご理解とご協力を賜りたいと思う。

また、工事監理の方々も細心の注意を払って、工事を進めていただきたい。




@黒柴チャッピ@の入間川だより

●入間川分水路工事(その1)説明会の様子



@黒柴チャッピ@の入間川だより

●北南建 設計担当者による整備概要説明



ひたすら、工事のスムーズな進捗を祈りたい。



@黒柴チャッピ@の入間川だより

●入間川分水路工事 工程表