息子は中学時代は陸上部で3段跳びの選手でした。
7月は3年生の引退試合があります。
去年、息子が3年生の時の引退試合。
大好きだった1年上の先輩(高校一年生)が見に来てくれました。
息子はすごく嬉しそうでした。
そして自分のラストジャンプのスタートラインで、
今まで聞いたこともない大きな声で叫んだのです。
「いきまーす!」
すると周りの選手がそれに応えて「うぃー!」
すると息子は大ジャンプを決めて自己ベストを大きく更新したのです。
私はビックリ&嬉しさ&感動のあまり涙が出そうでした。
今までで一番息子が輝いて見えた瞬間でした。
今年もその大会がやってきました。
そして大会の当日。
いつものようにリビングで寝ている息子。
すると息子のスマホの電話が鳴りました。
息子はチラッと見てすぐまた寝ました。
数分後。
また電話が鳴りました。
今度は珍しく起きました。
何やらLINEをしています。
そして急にシャワーを浴びに行きました。
あがってきてこう言いました。
「○○競技場に電車で行ってくる」
「・・・え!?う、うん」
「○○君と行ってくるから電車賃ちょうだい」
「わかった!気を付けて行っておいで」
なんと、2か月ぶりに一人で外出したのです。
きっかけは友人に誘われたからでしょう。
髪はボサボサ、体はやせ細り、肌は真っ白。
きっとものすごく勇気がいったと思います。
それでも息子の心を動かしたのは去年のことが心に残っていたんだと思います。
今年は自分が先輩として応援に行ってやろう、と。
息子が出て行った後、妻とハイタッチをしました。
息子と友人は駅で待ち合わせをし、
電車に乗り遅れ、
バスを乗りちがえ、
最後は炎天下のもと1時間かけて歩いて競技場に着いたそうです。笑
そして15時頃。
LINEがきました。
「16時ぐらいに迎えに来て」
迎えに行くんかーい
16時に競技場に着きました。
息子はスタンドの上の方で友達といました。
最後の競技も終わって表彰式の最中でした。
一番かわいがっていた後輩がなんと100mで優勝していました。
息子が卒業式の時に自分の花束を渡していた後輩です。
後輩と何か会話をしたのかな。
何か感じたことはあったのかな。
そんなことを思いながら息子と友達を乗せて帰りました。
次の日。
これをきっかけに何か変化が起きるかな。
少し期待しましたが、
また元の生活に戻りました。
そう簡単には、ですね。
一喜一憂はしないしない。
読んでいただきありがとうございました。