学校へ行く途中で靴を間違えたことに気が付いてあわてて引き返しました。

再度学校へ行くも遅刻。

遅刻者が教室に入るためには一度職員室に行かなければならないらしい。

ここで息子はいろんな人の視線を浴びたようです。

注目を浴びることが苦手な息子はここで精神的に疲労したと思います。

その数日後、今度は寝坊。

私と妻は一緒に車で先に家を出るのですが、妻のスマホに「遅刻しそう。車で送って」とLINEが入りました。

だが引き返したところで間に合うはずもありません。

私は「自業自得だろう。放っておけ」と妻に指示しました。

数分後に「もういい。休む。あんたのせいだ」とLINEが。

母親に向って「あんた」という言葉が出てショックを受けました。

後から私は後悔しました。

あの時、全力でサポートしてやればよかったなと。

次の日、朝起きてきませんでした。

学校も休みました。

次の週。

月曜日から4日間の中間テストです。

3日間は行きました。

ところが4日目。

寝坊を理由に行きませんでした。

私は叱りました。

土日は普通に過ごしていました。

これなら月曜日は行くかなと思いました。

月曜日。

起きてきません。

私は無理矢理起こしました。

無理矢理制服を着せて、車に押し込んで学校へ向かいます。

学校の近くに車を停めてドアを開けて私は言いました。

「ほら、行け!」

息子は後部座席でうずくまっていました。

かぼそい声で言いました。

「ドアしめて・・・」

これは・・・なんかやばいと思いました。

でもこの時はまだ怠けだと思っていました。

勉強嫌いやゲームのせいだと思っていました。

この日を境に息子は一切学校へ行かなくなりました。

家族とほとんど口を利かなくなりました。

このとき息子の心は壊れてしまったのだと思います。

私は一方的に、学校のこと、ゲームのこと、寝る時間のことばかり言い聞かせました。

息子は返事もせずただひたすらうつむいて固まるだけでした。

(これは・・・不登校・・・なのか?)

ようやく私も本気でやばいと思うようになりました。

毎日ネットで不登校について調べました。

良い対応、悪い対応、不登校の気持ち。

わかったようでわからない。

仕事も手につかなくなりました。

妻も毎日嘆いていました。

はじめは少し口論になりましたが、口論してもしかたがないので一緒に対応方法を調べました。