最近お話の感想ばかりなのですが…(引きこもってます)

小学校の時から大好きな本が1冊ありまして。

結末も分かっているのに何度も何度も読みました。

でもそれは悲しい結末のお話でした。


大学になって下宿する事になってその本は、倉庫のどこかに行ってしまい、それから私はその本の事をすっかり忘れていました。


それが何故か最近ふと思い出し、ぼんやり読みたいなあとアマゾソで検索したら新装版が出ていることをしり。

なんとなくネット通販で買うのは最終手段なので最初は色んな本屋さんを行くも残念ながら出会えず。

そういう時って余計読みたくなるんですよね。


ちょっと他の通販もあったので、今回購入する事にしました。

それがこちら。




「天使のいる教室」です。

当時は実話を元にしたお話とは知らずに読んでしました。


小学校中学年向けなので大変読みやすい文章なのですが、内容は小学校一年生の女の子”あきこちゃん”が小児ガンになったお話です。


…残念ながら、物語の最後であきこちゃんは星になってお空へいってしまいます…。


そんな悲しいお話をどうして何度も読んでいたのか。

今になっても忘れずにこうして買い直したのか。


まず、あきこちゃんは丁度同じくらいの年齢で、近畿地方に住んでいたということ。

丁度私も小さい頃は近畿地方にいたので年齢も近いせいかなんだか親近感が湧いたんだろうと思い出します。

読んだ時も小学生だったし、より身近だったんだろうな。


そして、この本を読んでいた頃。

私は身近な親族を毎年亡くなっていた時期でした。

その頃は”死”なんて分かっている様な分からない様なそんな感覚でした。

心臓が止まったら天国に行くんだろうなくらいで。

でも、他の同世代の子供達よりも人の死を目の前に見てきた時期でした。


その頃はそんなに重なっているとは思ってなかったけど。

単純にあきこちゃんが大好きだったのかな。

”天使”というのはお空にいったからではなくって、あきこちゃんの人柄が本当に天使みたいに優しくて温かいからなんですよね。

側にいると優しい気持ちになれる、そんな天使。


なので小学生の時は、小学校に入学してどろんこ遊びや遠足のお話が大好きでした。

自分もあきこちゃんの友達の様になって一緒に遊んでいたのかもしれません。



これは小学校の時の感想。

今は大人になり、癌という病気の意味、人がお空へ行く事実。

そういった知識が増え、小学校の時とは全然違う感情で読みました。


そして今回新装版には、ご両親のお言葉が載っています。

ふりがなはあるけれど、漢字で掲載しているのは多分当時読んでいた私たちが大人になったからなのかなと解釈しています。


どんなに読んでも絶対に私は、ご両親の子供を失う悲しみは分かる事は出来ないと思います。

若い時に命を失う現実は中々受けいられなくって、いつまでもふと再会出来そうな気がします。

それは少し近い親戚が失った場合でもそう思うのだから。


ご両親の受けいられないという言葉が、とてもずっしりと響き渡りました。


私たちは実際に年を重ねここまで色んな形で歩いてきました。

既にその亡くなった時から進んでいます。

それが現実。

それはとてもありがたい事であり、でも当たり前ではないんですよね。


私達が生きている今日は、誰かの生きたかった明日


という言葉が私の中でずっと残っています。

命を語るのはやはり安易に語るものではないし、人それぞれ生きてる事がしんどかったり辛い時期にこのブログを読んだら腹立たしい事もあると思います。


でもやっぱり私は、今日を生きられる事に感謝をしたい。

そしてあきこちゃんに出会えた事を感謝したい。


すぐに挫折し、今の環境に我が儘ばかりすぐ愚痴を開く事を少し反省しました。

でもすぐ忘れてやっぱり愚痴を言うのだけど、今日は改めよう。


あきこちゃんを全然知らない私だけど。

大好きな人達もあきこちゃんも一生懸命生きた事を私は一生忘れないんだろうなと思いました。


そしてもし将来子供が生まれたら、一緒に読みたいな。