2024.4.10
平安時代を垣間見る
紫式部とゆかりがあると
言われる 石山寺(滋賀県大津市)
創建以降、東大寺大仏建立を
祈願した神聖な地として、
多くの信仰を集めました。
また真言密教の道場、学問の寺として
多くの文学者が訪れたとのことです。
「石山詣」も人気で、多くの著名な
女流文学作家が訪れています
紫式部もその一人です。
本堂の一角に
紫式部が籠ったと伝わる
「紫式部源氏の間」があります
◆ 紫式部 源氏の間 ◆
『石山寺縁起絵巻』には、ここは
天皇や皇族、高僧など身分の高い人が
使う部屋として描かれています。
正中年間(1324~1326)に成立した
詞書(ことばがき)には、
鎌倉時代にはすでに『源氏の間』と
呼ばれていたと記されています。
ここで源氏物語が着想され、
後世に残る大作が生まれました。
大きな硅灰石の上に見えた堂宇
◆ 多宝塔(国宝)◆
多宝塔は源頼朝の寄進と伝えられ、
下層の須弥壇上框裏面の墨書により
建久5年(1194)に建立が判明。
◆ 月見亭 ◆
月見亭は、後白河上皇の行幸に際して
建てられたと伝わります。
はるかに琵琶湖を望みながら
瀬田川の美しい風景が広がります。
崖に張り出して立つ懸崖造の建物で、
懸崖の部分は板で覆われ、
袴腰付の楼のような外観は、
再建を経て現在の姿となっています。
「近江八景 石山の秋月」の図で
しばしば描かれている絶景‼️
中秋の名月の日の「秋月祭」では、
ここから名月を楽しむことができます。
まさに平安絵巻の世界ですね〜
◆ 経蔵(重要文化財) ◆
本堂北東の一段高いところにに建つ
高床の校倉で、かつては国宝や
重要文化財の経典を収蔵した建物で、
建物全体が極めて保存状態が良好です。
◆ 鐘楼(重要文化財)◆
経蔵と向かい合うように建つ鐘楼は、
寺伝では源頼朝の寄進とされ、
元徳年間(1329~1331)頃に改築。
◆ 御影堂(重要文化財) ◆
真言宗の開祖弘法大師と
石山寺第三代座主淳祐内供の遺影を安置
石山寺は、独特な伽藍を形成し、
多くの国宝や重要文化財を所有する、
慶長期の復興造営の様相を伝える
建築物として高い歴史的価値を持つ
寺院でもありました。
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