Damsel | CAHIER DE CHOCOLAT

Damsel

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おもしろかったー。楽しかったー。ここからストーリー展開のネタバレ少しあります。どんどん話が転がっていって、最後にふと最初辺りのことを考えると、なんて遠くまできてしまったんだ!と思うような映画は大好きなのですが、これは画面に登場する人物までどんどん入れ代わっていって、最後は、はあ!?というようなことに。主演はロバート・パティンソンとミア・ワシコウスカ、だけど、ロブは前半の半分くらい、ミアは後半の半分くらいしか出ていません。ちょうど真ん中辺りでサミュエル(ロブ)とペネロピ(ミア)が再会したところで、バトンタッチでもするかのようにロブの出番は終了。その後は回想シーンなどもないので一回も出てきません。それなのに……なんか残ってるんですよ、サミュエルの存在が。そこかしこに彼の空気がずっと漂っている。それがなんといえないクリーピーさで、ずっとぞわぞわしているような、してないような、へんな感じ。別にホラーでもなんでもない、どう考えてもコメディなんですけど。後半のペネロピと牧師のヘンリー(彼は唯一最初から最後までいて、サミュエルともペネロピとも濃い旅をする人)のやり取りも、笑顔なんてひとっつもないのになんかおかしい。でも、最終的に一番印象に残っているのは、やっぱりサミュエルなんですよね。サミュエルはちょっとおばかなキャラではあるものの、ピュアで、その純粋さゆえの恐さがある。ロブは、スタイル的には西部劇の衣装でかっこいいはずなのに(西部劇の衣装大好き)、どうもかっこよくは見えないという。それくらいしっかりまのぬけた気の毒なサミュエルだった。あ、印象に残った方、もうひとりいました。バタースコッチ。ひとりじゃなくて一頭か、ミニチュアホースなので。