昨年の12月の健康診断で初めて心臓に少し雑音が出始めたから、グレード1で薬はまだ必要ないけど気をつけるように言われ昨年末はまだ元気いっぱいでした。
ところが年があけて今年になってすぐに珍しく下痢と食欲不振になり病院に行くと、いきなり僧帽弁閉鎖不全症がかなり悪化しているグレード3と言われ慌ててアピナックとピモベハートを開始しました。
それなのにどんどん悪化し、とうとう三月に初めて肺水腫を起こし、その後全く食欲がなくなり500グラムも痩せてしまい40日間強制給餌をやり、
7、8月はステロイドのおかげで食欲を取り戻し体重も戻りかなり元気になり奇跡の復活と思いきや、九月にステロイドを段階的に減らしていた矢先にまた二回目の肺水腫を起こしました。
この経過は亡くなったモカと全く同じような感じで、おそらくは右心室も悪く肺高血圧もありと確信したので超音波で見てもらったのですが、
プチは何回見てもらっても体格の割に心臓が小さいのか右心室の弁まではなぜか鮮明に映らない。
だから肺高血圧の確定診断はできませんでしたが、
ただ一度だけかすかに右心室の逆流が映っていたのが見えました。
毛深いからかと思いバリカンで剃ってからも見てもらったけど、あまり鮮明には見えなかった。
ナナはかなりハッキリ見えて、7歳で発症して心肥大はあるが逆流は左心室だけなので、症状があまり急には悪化しないみたい。
本来なら肺動脈からの右心室への高速の逆流が肺高血圧の確定診断になるのだけど、
一応逆流がかすかでも一瞬見えたので、先生に他のコには使わなければ一瓶買取りますし、万が一副作用で何があっても文句は言わないからとお願いして、バイアグラのジェネリックを海外通販で取り寄せてもらい昨夜からやっと治療開始しました。モカは残念ながら間に合わずシルデナフィル での治療を開始する前に亡くなりましたが、その時に得た知識が今回役にたつことを祈って。
この薬は日本だとEDに効果ありで有名ですが、実は元々そんなアダルトな目的ではなく初めは心臓病の薬として開発されたもの。
その治験段階でヒトではEDへの絶大な効果が偶然発見され、そちらの薬として発売になったもの。それがアメリカで犬の肺高血圧には特効薬になることがわかり、数年前からは日本でもボチボチ取り入れる病院が出始めています。
ですがまだ獣医師は日本国内仕入れはできず、アメリカでは標準治療だというのに、そのため日本ではまだやってもらえる病院は少ないです。
やはり日本は動物に関しては福祉も医療も先進国ではないのですね。
今回は税関で止められてしまい、先生が犬の治療に使うと申請書類を書いて、獣医師の証明書と添えて返送したりとかなりのお手間を取らせてしまいました。
いつも夜間でも見てくださり親身になって話をきいて下さる先生には感謝で一杯です。
モカが生きてる時に先生に会えていたらと、思わずにはいられません
この小さな薬、病院によっては一錠1000円のところもありますが、良心的な先生はなんと一錠200円にしてくれました。
一瓶役2万ほどでの買取りを覚悟していましたが、
他にも末期的に心臓の悪いコにも使い始め、この治療を実験的に取り入れていくことにしたそうです。
この小さな薬がプチとそのコ達の余命を少しでも楽で長いものにしてくれますように!
爪の横のヒトカケラ一錠の八分の一が2.1キロのプチの回分。
火曜日に重積発作を起こしたナナ、あれから復活し元気にご飯を食べたり、ヨボヨボですがお外でウンチしたり、いつも通りに寝てばかりですがそれなりに元気にしています。
避妊手術が済んだフワリも、傷痕も綺麗にくっつき、元気いっぱいです。
お見舞いコメントやいいねをありがとうございます
