病歴はナナのほうが長く、2011年春に心雑音を指摘され、まだ投薬は必要無いと言われ毎月通院し様子見の診察をしていた数日後、忘れもしない同年8月10日の猛暑の日にいきなりひどい咳をしはじめ肺水腫を起こし病院に向かう途中で倒れました。すぐに病院で点滴をし命を取り留め、アピナック投薬を開始しました。
それから3年ほどはアピナックと咳が出るときだけの利尿剤で体調を維持していましたが、11才ころからだんだん散歩でひどく息があがりヨボヨボ歩くようになり、ピモベハートという強心剤を勧められ追加したところ、それは劇的なほどに効果があり、ナナは見違えるように元気になり今に至ります。(ただやはり14才半という年のせいもあり、先月ころからはだんだん利尿剤を使う回数は増えていますし、肝臓の数値は年齢なりに少し悪くなりつつありますが)初めての発作以来一度も倒れたことはありません。
今ちょうどチワワの平均寿命年齢だということを考えたら、心臓病の割にはまずまずの体調キープができている状態なのだと思います。
モカはなぜなんの前ぶれもなくいきなり心不全を起こして倒れ(当時は8ヶ月間もテンカンと誤診されていて心臓が悪いとは私も二人の医師でさえ気が付いていなかったため投薬開始が遅れたとはいえ)心臓が悪いと判ってからはナナと同じ薬を飲んでいたにも関わらずほとんど薬の効果が見られず、気管支ろうを開けて呼吸は楽になったはずなのに心臓はみるみる悪化の一途をたどったのか、それがずっと腑に落ちなくて納得することができず、自分なりにいろんなケースを見聞きし情報を集めました。
そしてその決定的な違いだったと思われるのは、やはりモカの場合は超音波の検査で心臓の弁のけんさくが切れていると思われますと言われたことが運命の別れ道なのだという結論にたどり着きました。おそらく初めての発作が一番長くひどかったので、その時にいきなりけんさくが切れてしまったのだと思います。
8歳くらいで元気なコが突然死した話もよく聞きますが、おそらくはこのようなケースなのではと思います。
眠っていた時にいきなりの発作だったので運動とかは関係なかったとも。
いくつかのケースを見聞きした限り、薬を飲んでいても悪化の一途をたどり心不全を起こして倒れたり利尿剤を使っていても治療のかいなく肺水腫で亡くなった子は、多くの場合けんさくが切れていると言われたことがあるコが多かったです。
ナナは発症が8歳と若かったおかげでけんさくが切れてしまうまでには至らず、皮肉なことにすぐに肺水腫で倒れたことでむしろ助かったのかもしれません。
スヤスヤ眠るナナ、お気に入りの寝袋で

(あくまで私の知る範囲のケースで自分なりにいきついた結論なので、ただの素人の一つの考え方だと思って下さい)