終戦と楽譜とピアノ | 札幌手稲の佐藤ピアノ教室

札幌手稲の佐藤ピアノ教室

札幌手稲でピアノ教室を開いています。
4歳から大人の方まで幅広い年代の方々がレッスンに通っています。日々のレッスンのこと、絶対音感練習日記、音楽活動や日々の生活のことなど綴っています♪

札幌市手稲区の佐藤ピアノ教室



佐藤幸子です。



今週8/9〜8/14までレッスンはお休みで

お盆休みを頂いております。



あんなに猛暑が続いていたのに滝汗

週明けから暑さに解放されたと

思ったら、


今日はうっすら寒くて


Tシャツの上に一枚羽織ってますアセアセ



急な気温変化に

ついていくのが大変ですね。


体調を崩さないように

気をつけましょう。



風鈴



毎年終戦日を迎える夏が来ると


この楽譜を

思い出します。



この楽譜の経緯、


ちょっと長くなりますが

宜しければおつきあいを


その昔、


中学生の頃


校舎の職員玄関

中央ホールと呼ばれるところに、

古い年代物の

グランドピアノがありまして、

ヤマハだったのは覚えてます。




どこから

どう辿って

この学校に辿り着いたか

分かりませんが、


2本ペダルで


アンティーク風のデザイン


重厚感のある外観で


どっしりとした丸い脚が

印象に残ってます。



塗装も剥げて、


弦は所々切れて


ボロボロアセアセ


おそらく、

一般住宅内ではなく

学校や公共施設の下で


あまり管理されることなく

使われていたのでしょうか


ネットで調べると、


戦後1947年に作られたモデルと

外観が似てる。。



私の中学時代は1980年代ですからアセアセ

その当時で36年…


36年⁈


36年にしては

ボロボロの状態で


まだまだ現役で活躍できるはず?


もしかして

戦前、若しくは大正時代⁈


そんな年齢不詳のピアノですが、



校内の合唱コン時期になると、

このピアノを囲んで

毎日クラスの歌声が響きキラキラ


朝や放課後は賑やかでした。





現役のお役目を終えたピアノが


縁あってここの学校に置かれ、


最後の使命を

与えられたピアノは

調子外れで

ポンコツの音だったけど、


「まだまだ頑張れますよ♬」

と言わんばかりに

明るい音色で、


お役目を果たしてくれました。



今でも忘れられない

青春の思い出ですキラキラ



普段、練習で使われない時には

「自由に弾いて良し♪」


という許可はありませんでしたが😅


「弾くな」

とのお触れ書きはなく、


鍵はかかっておらず

いつでも蓋はオープン音符


音楽室にあるピアノを

わざわざ借りて弾こうとは

思いませんが、


玄関ホールなので、

気軽に弾けるし


お昼休みや

帰り際、

頻繁に弾かせてもらいましたウインク


今でいう、

校内ストリートピアノでしたねブルー音符


練習は嫌いなクセに

こういう時に弾くピアノは

楽しくて

喜んで弾いてしまうんですよね💦



そんなある日、



ピアノを弾いていると


後ろに気配を感じまして😅


振り返ると、

校長先生が

立っておられるではありませんか💦


遂に校長先生から

言われる時が来たかと

ヒヤヒヤしていたところ、


有り難いことに

激励の言葉を頂き、



下さったのがこの楽譜です!



ご自身もピアノを愛して

習われていたのか

それとも独学だったのでしょうか?


詳しいことを伺うこともなく

卒業してしまいまい、

分からなかったのですが、


楽譜に指導を受けた後がないので

推測ですが、

独学で弾かれていたのかと思います。


若しくは幼少期に習われて

途中、戦前戦後の時期には

習えなかったとか


(これも推測ですが💦



校長先生とは

特別なご縁があった訳でもなく



私なんぞのために

ご自身の思い出の楽譜を

下さるなんて驚きましたが、



当時中学生の自分は

ちゃんとお礼が言えていただろうか?


もし今お会いすることが

出来るなら

心からお礼したい気持ちで

いっぱいです。



音楽の道を決めたのも

この楽譜の存在が

いつも心のどこかにあったからでは

ないかと思い、


校長先生には感謝です。

ピンク音符


初版の年代を調べると

戦前ごろに発行された

「ショパン名曲選集」

「メンデルスゾーンの無言歌集」

が、この中で一番古い楽譜で↓

(昭和15年初版)

東京音楽書院




メンデルスゾーン無言歌集
全音版


↑全音版のこの表紙はなかなかレアかも




紙質も悪く、


表紙のデザインも

地味なことから

戦時色を物語っていることが

伺えます。



画像だと分かりませんが


触った感触が

表紙も中身の楽譜も

同じ紙の厚さなんですよアセアセ


もう本当に

ギリギリのコストで

作っていたのでしょうね、、



厳しい状況の時代に、

出版社の方も

本当に良く作って下さったと

有り難いです。。



戦後に発行された

「ハンガリー狂詩曲」や

「舞踏への勧誘」の

表紙を比べても

一目瞭然。



戦時中とは対照的に

表紙が華やかキラキラ


気になってしまうのが、

「ショパン名曲選集」の表紙


何度も何度も

めくったのでしょう


手垢とシミによる汚れが


練習による

汚れなのでしょうか?


戦時色が濃くなり

西洋音楽を

自由に楽しむことが

許されない時代です。。


じーっと眺めては

色々想像させられ、

いつもじんわり

胸が熱くなります。。



何にしても

大切にされ


この楽譜に何か

特別な想いを寄せていらしたのかな、


楽譜をめくるたび、


あのボロボロのピアノと


楽譜を下さった校長先生を


思い出し、


厳しい戦時下

青年時代の先生は

どんな夢をお持ちだったのでしょうか




自由に音楽が出来ることに感謝キラキラ



🥤


赤紫蘇ジュース

作ってみました。


夏の戦利品になりそうです。

来年も作るぞ!


畑は豊作です




佐藤幸子