自ら発見♪劇的ビフォーアフター | 札幌手稲の佐藤ピアノ教室

札幌手稲の佐藤ピアノ教室

札幌手稲でピアノ教室を開いています。
4歳から大人の方まで幅広い年代の方々がレッスンに通っています。日々のレッスンのこと、絶対音感練習日記、音楽活動や日々の生活のことなど綴っています♪

こんにちはニコニコ

札幌市手稲区の佐藤ピアノ教室

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佐藤幸子です




去年の春に他教室から転入してくれたRちゃん
この春中学生になりました。

転入した頃は、
クラシックに限らず、
好きなポピュラーの曲も並行して
レッスンしてきました。

最近は
ショパンのノクターンや
ワルツを練習中ですが、

基本的にRちゃんの弾きたい曲で
レッスンしています。


そのショパンの曲、

譜読みでつまづき
なかなか曲の内容に踏み込むところまで
いけない状態。。

小節ごとにミスする音があり
翌週も同じ箇所をまた直す、

そんな状態の繰り返しでした。

決してRちゃんにショパンを弾く力が
ない訳ではなく、

ハノンのスケール、アルペジオは
すらすら弾くことが出来たり、

学校の伴奏も3日で仕上げることがほど
力を持った子なんです。



ショパンのノクターンは
美しいメロディーの曲が多いので、
ピアノを弾く人なら誰しも憧れを持ち易く、
弾いてみたい!と思う方多いと思いますが、


左手の和音やバスの動きに
微妙な心の心情が表れていたり
ニュアンスがある、

美しいメロディーを支えているのは
左手の和音、


つまり、ショパンの魅力は
和音にある!と私は思うのですが、


小節ごとにミスが連発のRちゃんに
「一音たりとも意味の無い音はない」
ことを伝えますが

なかなか伝わっていないのか?
翌週には違うミスが出て来たり、と
あまり変化はなく…


多分この先、間違えた音を直しても
「何か?」大切なことを
Rちゃん自身が気づかないと
このイタチごっこのようなレッスンは
続くだろう、

やがてそれが苦痛になり
「ピアノ嫌い」になることは
想像がつく。。

去年転入して来た頃は
そんな状態でしたから…

何よりRちゃんには、
せっかく出会ったショパン曲の
素晴らしいさ、楽しさに
気づくことなく、
「ピアノ嫌い」になって欲しくない!!


中学生という多感な時期に
この曲の美しさに触れることや
自ら発見することは

心を豊かにしてくれるキラキラ

そう確信しているからです。


この日もいつものように間違えた音を直し、
のレッスンしながら
彼女に質問を投げかけてみる…


私:「この音、(オクターブ間違えてた♭ミ)
何でここの場所なのか?分かる?」

ややイラっときていたか⁈



Rちゃん:「え〜〜…



と困る。

私:「この音(♭ミ)は、音さえ合ってれば
どこで弾いても良い訳じゃないよね、」


この♭ミの音は左手伴奏を支えるバスの
♭ミの音で、
Rちゃんはこの音をオクターブ
間違えることが良くあるのです。



試しに、私が色んな鍵盤の場所で
この♭ミを弾いて聴かせると

Rちゃん途端に
「おかしいあせるあせる笑」

と言って、おかしい事に気づく。。

こうやって実際に弾いて聴かせると
分かってくれるようですが


私:「作曲家ってね、曲を作るときに
いろーんな事考えるのよ、
Rちゃんがもし作曲する立場だったら
どう?
色々こだわりたいじゃない?」

さらに、

私:「何でこんな音なのかな?何でこうなるのかな?って、Rちゃんがまず譜読みをする時に
疑問を持ったり、興味持つことって
大事なの、

そして、ショパンがこんな風に
思ったからこんな音を選んだのかな?
って想像しながら譜読みをすること、

それが本当の意味での譜読みなんだよ


とRちゃんにお話ししました。

まず、その曲を理解するためにも
その曲に「興味」を持つことから
始まると思うのですが、

興味を持たない子に
「興味を持て」と言っても始まらない。。

まずは
目の前のことに「疑問」を持つことから
興味へ繋がるような気がします。


Rちゃんが他に
何か興味の持っていることはないかと思い、

私:「学校の勉強で好きな教科とかある?」
と訊くと

Rちゃん:「音楽は好き
伴奏で褒められたから、」

ピアノを教えていて、音楽が好き!と
答えてくれるのは
私にとっても嬉しい

Rちゃん褒められたことで
自信がついて、音楽の授業も好きに
なったのだろう、

改めて褒めることの大切さを
私も感じました。


続けて
Rちゃん:「他はね〜無いかな…」

私:「そっか無いか
他の教科で"何でこうなるのかな?"とか
授業で疑問に思ったりはしないの?」

Rちゃん:「あるよ、歴史!」

歴史上の人物で同じ人物を違う呼び名で
呼んでいたことを疑問に思ったようで

そこからあれやこれやと
雑談が続き、

もともと話し好きなRちゃんなので
色々広がりました。

今日はこの雑談でレッスンが
終わらせようか?とよぎりましたが、

やっとショパンの話に生還
戻って来れました



私:「たとえばさ、
曲の初めの左手バスの音はどうして
ここの高さの音じゃないといけないと思う?」



Rちゃんはバスの音の高さを良く
間違えるため、
まずはそこに疑問をもって欲しくて
そう訊いてみました。

更に、
Rちゃんが今もう一曲練習している
ワルツにも同じパターンがあるため、

同じ質問をしてみました。



私:「この音がもし、
オクターブ高い音だったらどう?」

と言って、
一つ高く、またその一つ高い音で聴かせると、

Rちゃん:「へん なんかおかしい 笑
こっち(低い音)の方がキレイ

おっ!何か気づき始めたかな?



ピアノの音は同じ音でも
その高さによって響き具合が違う

低音を弾くことで
和音がより豊かな響きになったり、
音に深みが増す

その音にもその高さじゃないと
出せない響きがあることに
気がついて欲しかったのです。


更に同曲の前奏に出てくるオクターブの和音も
左右ともオクターブの音しか聴こえず
何だか怪しいと思っていたので、

和音の音を強調して聴かせて
響きを確認


和音の一番上の音が
半音上がるごとに和音も変化するので、
譜読みし辛く
ショパンの譜読みに慣れていない子に
とっては面倒なことかも知れない、

ただそれを「面倒なこと」と思うか?

「興味を持ったり、覚えやすく
工夫出来るか?」
それによって結果は変わってくる、



Rちゃんはその一つ一つ変化する和音から
何か発見したのです。

Rちゃん:「あ

「この音もこの音も同じだ!」


そう、
和音進行の中で共通音があることを
発見したのです!

ある和音からある和音へ繋げるときに
共通音を残すことによって
和音と和音に繋がりが生まれる

基本的なことではありますが、
自分から気づいたことだったのです!!

Rちゃんは今まで譜読みをする時に
一つ一つ違う音が並んでる、と
思っていたのでしょう、

だとしたら私も譜読みしづらいですわ


Rちゃん:「あ、ここも、ここも!

他の箇所も自ら確認

すると、今まで難解と思っていた箇所が
パッと霧が晴れたかのように
弾きやすくなり、


Rちゃん:「楽しい発見出来たら
楽しい!」

Rちゃんから、
譜読みをして初めてこの言葉を
聞きました笑い泣き

しかも、何度も「楽しい」と言ってくれたし笑い泣き


私:「そう!自分から発見出来たら楽しいね!
先生もRちゃんが楽しいと嬉しいよ!!」

そのあとRちゃん
ノクターンに戻って
何小節か弾いてみましたが、

今まで
ノクターンをマーチのように
弾いていた彼女の音が

明らかに今までと違った
「柔らかな音」変わっていき、

それはまさに、

「劇的ビフォーアフター」の
ようでした笑い泣きキラキラ
なんということでしょうキラキラ



そんな彼女を見ていて、

自ら発見したり、気づくことは

言われて気づくことよりも

はるかに「面白さ」や「楽しさ」に
気づくことが出来るということ、


この日私が大切な「何か」に
気づいて欲しくて
Rちゃんに投げかけた質問の中に

きっと彼女の心の中に
ヒットするものがあったのでしょう。


ここまでたどり着くのに
試行錯誤のレッスンで、

もう少し私に指導力があれば

Rちゃん自身、もっと早くに気づくことが
出来たと思うことが
私自身の反省点でありますが…

これをきっかけに
これから、この先、

Rちゃん自身、
自ら発見することが増えて
更に一つの曲に深く興味を持てるように
なれば、

彼女は益々ピアノが楽しくなり
大きく成長出来るでしょう。


Rちゃん、
これから素敵なショパンを
たくさん聴かせてね




素敵な日曜日を





佐藤幸子