フランスの風薫る「醸し人九平次」 | from 北の大地のワイン好き ~ 道産”食と酒”のサポーター

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自称「道産”食と酒”のサポーター」が独学で合格したJSAワインエキスパート、十勝ワインバイザー、北海道フードマイスターや、ワイン検定シルバークラス認定講師としての話題も上げれたら良いなと思ってます。コンセプトは「そのお金でもっと良いお酒買って呑む。」

米作りから一貫して酒造りに徹するドメーヌの様な存在「醸し人九平次」

 

純米大吟醸 醸し人九平次 SAUVAGE

 
自分が誰かに醸し人九平次の事話す時は、必ず「ワインが好きな人であれば、是非飲んで欲しいお酒」と紹介します。
 
フランス・パリの3つ星レストランでもオンリストされる日本酒として、輸出でも評判の銘柄。生産者の萬乗醸造の15代目久野九平次氏は、ワインと日本酒の共通点をヒントに色々なチャレンジをしています。その1つが、自分たちで原料(米)を作る所から始める事。まさしくワインでいう所のドメーヌですね。日本国内はもとより、海外でも高く評価されている銘柄の1つですね。
 
そんな何かと話題のお酒で、北海道内でも幾つかの酒屋さんで取り扱う様になってきましたが、いかんせん即売してしまう事が多い人気酒です。たまたま立ち寄った酒屋で偶然購入できました。年末年始用としてキープしておいて、先日遂に開封。九平次のお酒でも雄町モノは初めてなので、ちょっと期待。
 

 

色的には、ごく薄い黄緑~レモンイエローといった所でしょうか。開封したては、少しガスを含んでいてシュワシュワ感がありました。雄町特有の骨太さがあり、カプ酸(リンゴ系)よりも梨っぽい風味がしっかりしているかも。あとは、よくある表現の"つきたての餅"っぽさも少し感じます。

 

正直なところ荒々しいとまでは言わずとも、少し酸が気になりました。10℃前後から室温に近づくにつれて、ガスが抜けた事もあって、まろやかさが際立ってくるので、飲みやすくなります。思い切って、燗を付けても良かったかも。・・・2日ほど冷暗所においてから試してみると、落ち着きが出て化けました。圧倒的に時間を置いた方が旨い!

 

SAUVAGE(ソバージュ=野生)という位ですから、野性味あふれる荒々しさ・・・をイメージしましたが、言葉通り荒々しくもあり、白ワインの様なエレガントさも持ち合わせている、そんな深みのあるバランスタイプのお酒でした。今回飲んだ物とは別銘柄の醸し人九平次は、もっと落ち着いたイメージがあり食事に合わせて飲んでも良いかなと思いましたが、今回のものは食事と合わせなくても楽しめるかなと感じます。

 

 

 

フランスでも酒作りをする醸し人達

 

醸し人九平次といえば、フランスのプロヴァンス地方で稲作が盛んなカマルグという場所で、現地の農家の方達と提携?してManobi(マノビ)という米を作り、その米で酒造りをしていたりもします。更にモレ・サン・ドニに畑と醸造所を設立してワイン醸造にも取り組んでいるとか。

 

もちろんGI(地理的表示)に指定されている「日本酒」は名乗れませんが、逆輸入された所謂「清酒」扱いのお酒は、輸出が右肩上がりになっている我が国の日本酒事情と真逆で逆輸入でも人気を博しています。

 

ワイングラスで飲む事を想定したフルーティな香りであったり、洗練されたデザインのボトル、バリエーションの豊さなどが、飲み手を選ばずに幅広い支持を得る事に繋がっているのかな、と思います。もちろん美味しいお酒ですが、もちろんこのお酒よりも美味しいと思える物は沢山あります。

 

自社で田圃を作り、自社のスタッフをフランスにワイン作り研修へ送り出し、現地で日本酒だけに飽き足らずワイン作りにまで手を出す、その溢れる探求心・・・醸し人九平次の最大の魅力は、その作り手やストーリーなのかもしれませんね。

 

 

 

 

 

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