賛否両論ありながら、毎年放送される
日本テレビ系列の24時間テレビ
「愛は地球を救う」。

番組終了のエンディングに合わせて
芸能人が夜通し走ってゴールさせる。

加山雄三の「サライ」が延々と流れ続ける。

 

※見てないですけど今年もこんな感じ?

紅白歌合戦の「蛍の光」も年末の予定調和の
毎年の風物詩となる演出です。

歳末助け合い募金や赤い羽根共同募金もあります。

前者は負担に感じ、後者は一日限りの活動。

助け合いといえばチャリティー。

何か災害があればチャリティー。

駅前で募金を絶叫する集団は怖いと感じることも。

彼らは彼らで一生懸命なのでしょう。

「オレたちいいことしてるよね」という満足感から

くる陶酔感。

実は自分も業務命令で

被災地支援に赴いたことがあります。


ここから話がそれます!

それは当時、地図会社に在籍していて、
沿岸部の浸水エリアを着色し、取材で得た

避難所の位置を記した地図を三陸沿岸の

各自治体を訪問して200冊ほど無償で

配布しました。

累計3千部ほど。

わざわざお礼を言ってくださる役所の

職員の方もいれば、、それどころじゃない、

忙しいからそこに置いといて、
という役所の方も。

そりゃそうです。

いくら東京から来て、無料で地図を渡した

ところで不眠不休で働く彼らに地図ごときで

ありがたがってもらえる余裕はありません。
かなり自己満足な部分がありました。
 

そこで見たのは、、自分たちだけではなく、

「彼らを元気づけたい」という理由で
ミニコンサート、餅つき大会などの企画を持ち込む
人々の応対に職員たちは忙殺されていました。

むげに断れない、東北人の方々の優しさ。

さて、話がそれました。。

聖書は与えることについてはっきり書いています。

ギリシャのコリント市のクリスチャンたちに

寄付や寄進に関する考え方で、

「いやいやながらでも強要されるのではなく
各自自分の心に決めたとおりに与えなさい」

イエスの弟子のペテロも後年に

「偽善のない愛を示し合ってください
互いに対して熱烈な愛を示しましょう」
と仲間を励ましています。

どうでしょう。
募金活動に対して、心から寄付していますか?
建前や見栄や断りづらくて募金してませんか?


福祉職をしていたヨメに言わせれば、
「必要なのは現ナマ(現金)」
だそうです。

近所の老人ホームの福祉車両には
「24時間テレビの寄付により購入しました」
と書いてあります。
だけど、クルマは維持費もかかるし
「やはり現金でしょ」とのこと。

でも、福祉車両という見える形でないと
「愛を示した証拠」が残らないからですね。

 

イエスも

「あなた方は憐れみの施しをするときは

人に見えないところでひっそりと行いなさい

そうすれば、天の神が見てあなたに報いる」
と。

お涙頂戴のドラマ、

黄色いTシャツの統一感

マラソン企画、寄付額を実況中継する様。

 

などなど、アンチの方々は
そこに胡散臭さを感じて口汚く
「感動ポルノ」とすら言います。

勿論、それが偽善であっても、
「やらないよりやったほうがいい」
というのは確かです。

しかし、個人的にはどうしても
「感動の押し売り」のように見えてなりません。

勿論一生懸命にやっているわけで

冷笑するつもりはありません。

「地球を救う。」

そんな壮大な目標を掲げなくても、
身近な人に、日々の感謝の言葉を伝える。
困った人がいると聞けば、ささやかな
プレゼントや差し入れをする。

人間は愛情を与え、愛情を受けるべき存在です。

日々の小さな実践の積み重ねが、
人生を豊かにするのだろうと思います。

今回もお読みいただきありがとうございました。

 

何事も

一過性ではなく息の長い支援が必要です。