昨日の高校野球の早実対大社戦
もう試合は終わっているかと思ってテレビをつけたら、これから同点延長タイブレークに突入するという。
このタイブレーク戦なかなか見ごたえがありました。
高校野球のタイブレーク、実は初めて見たのだが、打順前のランナー二人を置いてノーアウト1,2塁で開始されるんですね。このルールも初めて知った。
延長が長々と続くと、夏の場合は選手の健康にもよくないし、試合の進行や場合によっては日程にも影響する。
また、高校野球はトーナメント戦なので勝敗を決めなければならないという。一種の必要悪でもあるわけで、サッカーのPK戦にも似たようなもの。
「ノーアウト1,2塁塁なら絶対に点が入るだろう」と素人は思うわけです。高校野球なら常識的に送りバントです。
10回表、先行は早実、優勝候補の一角です。ところが大社の堅守で無得点。
10回裏、今度は大社絶好のサヨナラのチャンス。しかし、早実の堅守で無得点。
11回表、それまで知らなかったのだが、ノーアウト1,2塁開始が延々と続くのですね。しかし、ここも大社の堅守で早実無得点。
11回裏、ノーアウト1,2。ここで大社奇襲を仕掛ける。これまで予選を含めて一度も打席に立っていない選手(左打者)を代打に送る。その彼が3涙腺にきわどいバント。見送ればファウルになったかもしれないその打球を早実3塁手が拾って一塁に送るもセーフでノーアウト満塁。一転大社サヨナラのチャンス。ここで次打者、エースの馬庭君がピッチャーの股間を抜く中前打でサヨナラ勝ち。
初めて見るタイブレークは実に見ごたえがありました。それにしても両チームの守備は素晴らしかった。早実にはちょっと運がなかったか?
運が作用する点は、サッカーのPK戦に似ているか?守備側は投手・野手ともPK戦のGKと同じくらい緊張するでしょうね。
(追伸)
前回書き忘れましたが、大社高校は普通科だけでなく、スポーツ学科もあるということです。
早実、大社(前身の杵築中学)ともに第一回から予選に参加しているという伝統校同士の戦いでもありました。(8月18日)