こんにちは。
行徳の訪問マッサージ師 田口です。
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脳出血を発症したＹさん（50代男性）は、右片麻痺（かたまひ）の後遺症がある患者さんです。
Ｙさんは杖を使って、一人で歩くことができます。
リハビリがてら、歩いて出かける機会も多くなっています。
Ｙさんは病気になる前から、歩くことが好きだったそうです。
脳出血を発症後は、ほとんど歩けなくなってしまいましたが…
リハビリをがんばって徐々に歩く距離を伸ばし、今では2km程は平気で歩けるようになりました。
歩く距離が伸びるに比例して、Ｙさんの足の使い方に変化が出てきました。
Ｙさんの左足が右足（麻痺側）より、1足分以上も大きく前に出るようになったことです。
パッと読んだだけでは、何が凄いことなのかわかりませんよね。
健常者が歩くときは、左右の足を交互に前に出して進みます。
仮に今、右足首をねんざしたとします。
このときの歩き方は、先に右足を出すとすぐにまた、左足を出すような歩き方になると思います。
この歩き方では、右足より左足が大きく前には出ないはずです。
痛い右足に体重をかけられないので、右足を着地する時間を極力短くしたいからこうなるのです。
右足へ十分に体重をかけられなければ、物理的に左足を前に出すことはできません。
痛みこそないものの、片麻痺の患者さんも同様なのです。
Ｙさんが左足を右足より前に出せることの意味は重大です。
これは麻痺側である右足に、十分な体重をかけられるということだからです。
実はこの行為は、片麻痺の患者さんにはとても難しいことなのです。
その意味では、小さな出来事かもしれませんが、レベルアップとしては大きなことだと言えます。
Ｙさんはリハビリを通じて、小さなレベルアップを積み重ねています。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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