こんにちは。
行徳の訪問マッサージ師 田口です。
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脳卒中と並ぶ脳の病気に、『パーキンソン病』があります。
パーキンソン病は簡単に言うと、体がスムーズに動かなくなってしまう病気です。
パーキンソン病の主な症状として、次の4つがあります。
①振戦(しんせん)
意図せず体が勝手に震える症状です。
主に指先に起こります。
②筋強剛(きんきょうごう)
筋肉が硬くなって、動かしづらいことです。
患者さん本人よりも、周りが気付く症状です。
③無動
全く動かないというよりは、緩慢な動作というニュアンスです。
手足だけでなく、顔の表情も乏しくなる症状です。
④姿勢反射障害(姿勢保持障害)
人は倒れそうになると、反射的に姿勢を直そうとしたり手をつこうとします。
これができずに、バタッと倒れてしまうので危険です。
③から派生する症状として、『仮面様顔貌』(かめんようがんぼう)があります。
病気の影響で顔の筋肉も動かなってしまい、仮面のように無表情になるということです。
パーキンソン病のリハビリでは、主に筋肉や関節の硬さを和らげることが目的になります。
手や足など、体を動かす方法は多くあります。
しかし顔の筋肉を緩める方法として、患者さんの顔をつかんで動かす訳にもいきません。
顔の筋肉を動かす最上の方法は、”笑うこと”です。
ある施設に入所するYさん(80代男性)は、パーキンソン病の患者さんです。
ご自分で動くことができないので、リハビリのメインはベッド上で体を動かすことになります。
最後に車椅子に座ってもらうのですが、Yさんが座った後に私はよく話しかけるようにしています。
Yさんが楽しみにしているのは、野球と大相撲観戦です。
この話題でYさんに問いかけると、にっこり笑って答えてくれます。
やはり好きなことだけに、自然と表情も緩むのですね。
リハビリっぽい感じがなく顔の筋肉を動かせるので、必ず行うようにしています。
地味なことですが、どうしても無表情になるYさんの顔の筋肉を自然に動かすためには、大切なことだと私は思っています。
人とコミュニケーションする上で、笑いは大切な要素ですよね。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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