こんにちは、行徳の訪問マッサージ師 田口です。
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昨日Hさん(80代女性)宅へ行くと、週末に起こった体の不調について話してくれました。
「家に帰ってから急に足の裏までビリッとしびれがあって、こんなこと初めてだった」
Hさんは、『腰部脊柱管狭窄症』(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)を患っています。
人の首から腰にかけての骨は、円柱状の積み木が重なっているようなもので、これらを総称して、『脊柱』と言います。
脊柱も、首は『頚椎』、胸(背骨)は『胸椎』、腰は『腰椎』に、それぞれ分かれます。
1個1個の円柱状の骨には、神経の束が通る『脊柱管』と呼ばれる穴が開いています。
脳から下半身へつながる神経は、この脊柱管の中を通ります。
脊柱管が何らかの要因で、狭くなってしまうのがこの病気です。
脊柱管の狭くなった部分が中を通る神経に触れるため、そこから下の箇所(腰や足)に、痛みやしびれが出るようになります。
週末に何か変わったことはなかったかと、Hさんに話を聞きました。
すると金曜日に行った『デイサービス』で、今までやっていなかった足の運動を行ったということがわかりました。
デイサービスとは介護保険によるサービスの一種で、専門的には『通所介護施設』と呼ばれます。
このデイサービスは、積極的に運動することが特徴です。
Hさんは座った状態で、足首に重りを巻いて、足を高く上げる運動を行ったようでした。
これ自体は、決して悪い運動ではありません。
問題は、Hさんが運動する姿勢にあったのです。
脊柱管狭窄症の痛みやしびれには、多くの場合共通していることがあります。
それは、腰を反った状態で痛みが増し、腰を前傾した状態で痛みが軽減するということです。
これは、人の骨の生理的な変化が原因です。
具体的に言うと、腰椎の脊柱管は腰を反ると狭まり、前傾すると広がるのです。
この現象は狭窄症の患者さんだけでなく、誰にでも起こります。
座った状態で、重りを巻いた足を持ち上げる運動は、当然重りがないときよりも力を使います。
普通に持ち上がれば良いのですが、うまく持ち上がらなければ、大抵の人はがんばって持ち上げようとします。
そのような場合には、つい反動をつけて、背中を反るような姿勢になりませんか?
私がそう聞くと、Hさんは「あっ!」と思い当たったようでした。
生真面目なHさんだけに、何とか足を持ち上げようとしてがんばり過ぎたのですね。
そのがんばりが、裏目に出てしまったようです。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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