* シンイではありません
のでシンイの読者様、
スルーして下さいね。
ゴールデンウイーク企画
~花の落とし文~
善徳2次 風薫る季節
~香脚は舞う~
夕闇に透かし見るなり薔薇の花
いまだ生まれぬ世界の如く
初夏とはいえ、夏めく陽気の中、風を通そうと衣も軽やかになってくる。
これから田畑の忙しい村人とは違い、のんびりと緩やかに初夏の南風が吹き抜ける。
初々しい夏のはじめ。
陽は中天より傾き始めたが、まだまだ高い。
この日、怖いくらい上機嫌のミシルは謎の液体を持って、トンマンの部屋を訪れた。
― ご一緒にお茶でも如何かと思い
まして。
知り合いの貿易商から頂いた、
薔薇の聖水のお茶と菓子です。
常々、美しさを維持したいと願うミシルは、唐や天竺からの品々を集めている。
真珠の粉や地中海の泥など人が見れば必要かと思うくらい、美への執着が激しい。
赤い薔薇色の華やかな香りが部屋にたちこめる。
― それとも、私が毒でももったと
お思いでしょうか?
― いえ、
そのようなことは思ってません
いただきましょう
ミシルが、近づき耳打ちする
― 貴方のために・・・
今日のミシルの笑顔の中には、刺々しさが見当たらない。
全く疑わないトンマン。
西域では、薔薇は野ばらより大きくその花びらを乾燥させ、服に仕込んだり、風呂に浮かべたり、香油として使用する。
確かに、ミシルの言う通りだと、トンマンは西域の薔薇を満喫した。
和やかにお茶をする二人に、ユシンとアルチョンは緊張の面持ちである。
すぐさま、アルチョンがピダムの元へと走った。
ピダムはというと、時折、師である国仙ムンノのもとで、基本に立ち返り、剣の手合せを行っている。
この日も、朝から基本稽古を行い、自分を見つめなおす時間を過ごしていた。
― おーいピダム
大変だ!
トンマンがミシルの持ってきた
得体のしれない、薔薇の茶を
飲んでしまった
そう言いながら、差し出す薔薇の聖水を受け取った
― 何故、お止めしなかった
師匠に知恵を頂いたら、すぐ
行くので、それまで頼む
国仙ムンノの調べのもとに王宮に帰って来たピダムは、すぐさま、トンマンの部屋へと急いだ。
― 女王、無事ですか?
― ああ、ピダム
― あれほど、ミシルには注意して
くださいと申し上げたはず・・
― 気づかぬか?
― は、
何をですか?
何も気づきませんが?
― なんだ~
またミシルに担がれたようだ!
あの薔薇の聖水の茶を飲むと
体が薔薇の香りになるとミシルが
いうから・・・
― そんな理由で飲んだのですか?
まあ、師匠の調べでは、害は無い
らしいですが!
― そんなとはなんだ・・・
最近、暑いので体も良い薔薇の
香りのほうが、ピダムがあなたが
近づいて来た時に・・・その、匂う
のではと・・・あなたのために・・・
― 私のために・・ですか?
真っ赤になって顔を背けるトンマンに
― 師匠がいうには、体自体が香る
のでは無く汗が薔薇の香りになる
そうです
― そうか!
汗をかかなきゃ意味がなかったか
― いえ、私のためにして頂いたので
汗をかいて確認させて頂きます
そう言いながら、口づけてくるピダムからは、竹の香りと、日向の香りと男の汗の香りが漂い、眩暈がしそうになってくる。
― たんまり汗をかいて、私に薔薇の
香りを教えてください。
女王様、惜しみなく全てを堪能
させて頂きます。
― 好きにしろ
貴方のためにしたのだから・・・
段々と深まる夕闇に、薔薇の香脚が舞う中、ピダムはミシルへ感謝しつつ、夜中、トンマンを堪能した。
*:..。o○☆゚・:,あとがき 。*:..。o○☆
窓若葉に癒される季節
皆様にはいかがお過ごしでしょうか?
善徳女王も、もうすぐ始まりますが、長編のじっくりと楽しめるお話です。善徳女王は初代・女王ですが、日本でも、これより、少し前に女性初の推古天皇がおります。聖徳太子の頃ですね。キムナムギルさんのピダムの表情がとても素敵で、引き込まれるお話でした。
ところで、シンイではないですが、もう1作この善徳2次の続きがありますので、そちらも興味のある方は読んで見てください。R記事で頑張ってみます。
上記の歌は情熱的な与謝野晶子さんの歌です。
上記の絵は、一応、ちよ作のピダムです。(似てませんが)
それでは、シンイ2次、その他の韓流ドラマ2次で夏の始めの情景とお話を楽しんでいってください。
ゴールデンウイークも熱々として、はじまってます。
ゆっくりとリフレッシュして有意義にお過ごしください。
