去年から小学校5.6年生の英語が必須化になりましたが、
これについてどう思いますか?

目的は「社会のグローバル化に対応してより早い段階から発音などに慣れ、
コミュニケーション能力を高める必要がある」
と文部省は言っています。

個人的には、上の目的が達成されるのなら大賛成です。
でも、目的と現在の状況はどうなんでしょうか?

個人的に懸念点は3点あります。

1.教える教師の英語への抵抗

英語の授業が必須化されましたが、教師の受け入れ態勢はどうでしょうか?
外国人や英語の教師を受け入れている所は、まだ良いのですが、
既存の教師でまかなっている所は大丈夫でしょうか?

小学校の教師を行っている友人に聞いた所、高学年の担当にあたっている教師は、
どう進めていけば良いか困っているという話をききました。
また全国アンケート調査で小学校の教師に「英語活動への指導に自信があるか」聞いたところ、
約7割の教師が「あまり自信がない」「まったく自信がない」と答えています。

これでは、子供を持つ親も不安になってしまうのではないでしょうか。

2.中学校へ切り替わる際の英語力のバラつき

今までは中学から一斉に英語スタートだったので問題はなかったと思います。
ただ特に具体的な方針も無いまま、5.6年の授業を受けた後、
別々の中学に行った場合に小学校と中学校の英語の引継ぎは上手くいっているのでしょうか?

そして、1方ではカセットテープのみの授業で、かたや外人講師を迎えての授業で
中学入ったら再度スタートとなると、スタートした時点でバラつきが出てしまうのでは?
と思ってしまいました。
(中学から高校入る際にスムーズに移行出来ていると仮定するなら、この問題は
解消されるかもしれませんが)

3.詰め込み式勉強の延長で、英語嫌いが増えるのではないか?

結局、教育方針を変えない限り、英語を学ぶタイミングが早くなっただけで
英語嫌いが増えてしまうのではないか?
と思います。

小学校に関しては中学までの準備期間として、詰め込み的な授業をするのではなく、
遊びを取り入れたりして、英語を楽しく学べば良いと思います。
何事も始めが肝心で、最初に苦手意識を持つと、勉強をやらなくなってしまいます。

今後小学校低学年にも英語の授業を検討しているニュースもみましたが、
学校の先生に負担だけがかかり、生徒も英語が嫌いになるという悪循環だけは
避けて欲しい
です。

そのためにも、英語を学ぶというよりも、英語をはじめるきっかけに関しては、特に
英語は楽しく学びたいというふうに教育をして欲しいと思います。
英会話スタッフの時代に、英会話について悩んでいる生徒に伝えていた事があります。
それは何か?

英語を読む、書く事のみに拘らず「聞く→話す」に力を入れる事。

学生時代からの名残か、基本的に文法と単語を覚える事に
注力する人が多いです。

もちろん英語が話せるようになるには、「聞く、話す、書く、読む」事は大事です。
ただし、中学から高校まで英語を勉強しても、
「書く、読む」ができても、「聞く、話す」が圧倒的に日本人の場合は出来ていません。

何ででしょう?

そういう訓練をしていないからです。


日本の語学教育の場合、大きな2つのステップがあります。

1.単語・文法を覚える
2.覚えた単語・文法を日本語→英語、もしくは英語→日本語に訳す


特に、日本を英語に直す事が中心になります。


こうなると、会話の流れとしても、

1.話題を振られる
2.返答の回答を頭で考える
3.答えを日本語から英語に翻訳する
4.翻訳した内容を話す


この4つのステップが必要になります。


でも考えてみてください。
「Hello」って言われた時に、わざわざ上の4ステップを行っていますか?

日常化出来るものや、反復しているものに関しては、
頭で考えて、翻訳するという事をショートカットしているんです。
詳しく言うと、耳で聞いたものを、口で話す。
この流れがスムーズにいっているんです。

それが出来ていないと、会話をしようとした時に、頭で考える時間が多くなって
「え~っと。。」とか、「ん~。。」と悩んでしまい、
時間のロス、会話が終わってしまうという状況になっていまいます。

鍛えるべきは聞く力!

結局、単語、文法などの武器を持っていいても、
「聞く」力という訓練をしないと、その武器を使えるようになりません。

子供の日本語の習得も、まずは聞く事から始まります。
そして、聞く事を重ねる事により、単語数、日本語の知識が増えていき
徐々に話すようになります。

子供は話すまでに時間がかかるという事も言われていますが、
それって準備(蓄積)時期なんです。
蓄積が整えば、それをアウトプット出来るようになる。
そして、話し始めます。

結局は、子供の時に行っている事と同じことをすれば良いのです。
ただ、それを無視して、頭で考える事を主体にしてしまう。
そうすると「頭で考え、翻訳する」という翻訳しか出来なくなってしまいます。

そのサイクルを脱出するためには、
まずは、耳慣れをして、準備(蓄積)をする事を心がけましょう。
実は私は、英語をしゃべれる時期と、喋れない時期を両方味わっています。

そう聞くと普通は、昔が喋れなくて、今喋れるんでしょ?
と思うでしょうが、私の場合は逆です。

小さい頃は喋れたのですが、大きくなるにつれて喋れなったのです。



私の通っていた幼稚園は、英語をバリバリ行う幼稚園でした。


別にそういう幼稚園に行きたかった訳ではなく、

親にどういう幼稚園に行きたい?と聞かれた時に

「バスに乗れて、プールがあって泳げる所」

と言ったら、当時該当する幼稚園が、そこしか無かったのです(笑)



さて、そこの幼稚園ですが外国人の先生が色々教えてくれて、英語の歌とか歌ったり、遊んだりしていました。

私の記憶では幼稚園の校歌も英語だったので、その歌を歌っている印象は残っているのですが、

そういう環境にいて、負けず嫌いだった私は、ひたすら英語を話していたそうです。

親や周りの人も英語で普通に話をしていたのでビックリしたそうです。(私の記憶はおぼろげですが)



そんな中、小学校に入ると英語ではなく水泳を習い始めて、英語を全く使わなくなりました。

まぁ、日常生活で使う環境も無いので、不便に感じることもありませんでした。



中学に上がると英語が必須になりましたが、その時は内心

「小さい頃に出来たし、別に対して勉強しなくても何とかなるだろう」と余裕でいました。

そして初めての中間試験。

結果は赤点ギリギリ。。。



どうして昔は出来たのに、今は出来ないんだ?
そして、授業も全然面白くないし、文法も何でこんなルールなんだ?


面倒だなぁ。と、その時から、英語に対して苦手意識が芽生えてしまいました。


そして英語の勉強もテスト前に単語と文章を暗記する一夜漬けの勉強スタイルで、
大学受験でも英語は完全お荷物教科。

他の教科でカバーをするしかない状況でした。



大学に入ってからは、一念発起して英語を好きになろう!と思い、英会話スクールに通い始めました。

ただ、そこも日本語講師が文法を教えて、残りの時間に外人講師がそのおさらいをする授業。。


何だ?これ?つまらない。。



結局、途中で通わなくなってしまいました。



こんな英語嫌いだった私が、何故英語を楽しく学びたいと思うようになったのでしょう?



それは海外留学がキッカケでした。

就職する会社が入社時期を4パターンの中から選べるという珍しいスタイルを取っていたので、9月入社にさせて貰い、

大学4年はアルバイトで留学費用を貯めていました。



留学も色んな人の考えや文化を学びたいなぁっていう気持ちからのスタートでしたが、

いざ留学に行くと、教育文化の違いに本当に驚きました。



現地で買い物をしてみる授業、
流行の歌を使ってそこから歌を歌えるようにする授業、

様々な国の人と文化の違いについて話す授業。



詰め込み式ではなく、なるほどなぁって思う事が沢山ありました。



印象に残っている授業で、先生から

「船が遭難して、ボートに5人乗れます。
あなた、恋人、子供、両親、祖母の6人いますが、あなたは誰を助けますか?」

という、ある種答えの出ない禅問答のような内容を
様々な国の人でディスカッションする授業がありました。


この質問は、国によって全く違う答えが出ました。



このような驚きを通じて授業を受けていると
吸収力が本当に早いのです。


短い期間でしたが、自分自身で英語が楽しくなり、語学力が来る前に比べて格段に付いていると実感しました。



このように教え方や学ぶスタイルが違うだけでも、勉強の吸収力が驚く程違います。

そして、楽しく学べる場所や環境が、どんどん増えてくれば、勉強が楽しくなってくると思いませんか?