こんにちは
今回も、くりえいとのメンバーが日々学んでいる解剖学から抜粋して書いてみますね
今回のテーマは「脳と目で見る」です。
見えている世界って、きっと・・・皆それぞれ違うと思います。
その人の目で見えて感じている映像世界は、その人独自の世界なのですよね。
目の内部にある水晶体がレンズとなり、網膜にある2種類の視細胞が光に反応して、明暗を感じたり、色を感じたりしています。
この光の情報が視神経に届けられて脳に伝わる。
これが、瞬時に行われているということです。
さて、「盲点」というのをよく聞きますね。
これ、実際に存在している網膜の「穴」のことなんです。
「盲点」とは、視神経が眼球に入ってくる部分、「視神経乳頭」です。
ここは網膜上の視神経が1カ所に集まり束になって眼球の壁(強膜)を突き抜けていくところ。
網膜はカメラでいうところのフィルムですから、ここに穴が開いていると、そこに映像は映りません。
これが左右の目に一つずつあります。
しかし、私たちは普段、「見えない点がある」とは意識しません。
なぜなら・・・
脳が勝手に修正しているからです。
目の錯覚、そして、脳の錯覚です。
「目の錯覚」って、実は脳の錯覚が大部分を占めているんです。
見えているものって、実は、目だけではなくて「脳」で見ているんですね。
「自分の目で見たことが、一番の証拠!」
と思いがちですが・・・
脳が勝手に修正している可能性もあるのだ、ということ、そして他の人の目に映っているものは、自分とは全く違う世界かもしれないのだ、ということは、しっかり心に留めておきたいと思います。
自分が正しい=他人が間違っている、ということではなくて
”自分の見えている世界を自分が感じている”、という事実においては正しい。
そして、”相手の見えている世界を相手が感じている”、という事実においても、正しい。
こうとらえてみる。
どちらも、感じている事実は正しい、ということを認識しておくと、トラブルも少なくなっていくのではないかな、と思います!