日本音楽著作権協会(JASRAC)が著作権使用料を払えと音楽教室を訴えた訴訟でJASRAC側の敗訴が確定した。著作権使用料が徴収できるのは教師の演奏だけで生徒の演奏は徴収できないという判断。

 

生徒の演奏は使用料徴収できず

☞ 音楽教室の著作権料訴訟 「生徒の演奏は徴収できず」最高裁が初判断

教師と生徒両方の演奏から使用料を徴収できると主張したJASRAC側の上告を棄却した

音楽教室での演奏にまで使用料を取るのが妥当かどうか、常識で考えても分かりそうな話だと思うがね。音楽教室だけでなく、結婚式場で披露されるDVDで流れる音楽まで著作権使用料なんだらという話も聞いたこともある。そのDVDを結婚式場ではなく、個人が非商用で作った場合でも使用料を取るつもりらしい。

著作権最高裁判断

ネットで銭ゲバと嘲笑されるJASRAC、そこらで口笛を吹いても著作権使用料をよこせと飛んできそうだ(笑)

 

権利への執着心と浅ましさが銭ゲバと蔑まれる要因

日本音楽著作権協会(JASRAC)は重箱の隅をつつくようにゼニをかき集めようと躍起になっている。著作権収入で飯が食えないアーティストが増えているのかと思ったら、実は高水準の著作権収入があるらしい。儲かっているのに些細なことまでカネに異常に執着する態度では、銭ゲバと蔑まれるのもやむをえない気がする。ゼニじゃ!ゼニずら!

 

☞ 音楽著作権収入、「ネット」がけん引し過去2番目の水準―JASRAC : 放送・演奏は伸び悩む

インタラクティブ配信は2015年度頃から増加傾向にあったが、コロナ禍以降、社会全体のデジタル化・オンライン化が追い風となり、サブスクや動画配信の利用が増加している

薄笑いを浮かべながら「生徒の演奏に(著作権使用料をよこせという)主張が認められず誠に残念」というJASRAC側の態度にイラッとした人が多かったのではないか?

著作権銭ゲバ残念

生徒の演奏はダメでも教師の演奏ならゼニがとれるから、はよよこせという態度も反感を買われる。そもそも著作権で集めたゼニはアーティストへ正しく配分されているんだろうな?

 

音楽教室側は著作権の制限規定も

著作権制限の余地あり

JASRACのゼニの集め方は、音楽教室の受講料収入のパーセンテージで計算するという。サブスク契約のような一山いくらという大雑把な決め方らしい。

 

音楽教室側が曲目を工夫すればサブスク契約のような徴収は不適当にも思えるが?教師の演奏にも著作権の制限規定について検討できる余地があるという。著作権が切れた音楽などを扱う場合はどうなるのだろうか?

 

著作権が音楽文化の発展に悪影響

著作権業界の首を絞める銭ゲバ

そもそも音楽とは心を癒やすものであり、金儲けが目的ではないはず。また、音楽教室の目的は音楽文化を発展させることだろう。常識的な著作権ならともかく、ちょっとしたことでも「著作権使用料をよこせ」という金儲けの手段化しとるのでは、誰もが音楽に興味を失うだろう。その結果として音楽業界の衰退につながるのでは本末転倒というもの。著作権銭ゲバではなくて緩やかな著作権の主張であれば支持されるはずだ。

 

アーティストに著作権料が払われない?

☞ 作曲における印税の仕組み《原盤印税と著作権印税》

JASRACが管理しているのは作詞家と作曲家の権利のみで、それを歌ったり演奏したりしたアーティストの権利は事実上含まれないのです。規定では、1人の作詞者と1人の作曲者とでつくった楽曲の場合、音楽出版社が50%、残りの50%を作詞家作曲家にそれぞれに25%ずつ支払われる仕組みが一般的分配率です。

あらあら。JASRACが「ゼニじゃ、ゼニよこせ」と必死で徴収した著作権料は歌手や演奏者や編曲家には払われないらしい。偉そうなことを言うワリには著作権料を業界の一部の層だけで山分けしとるのが実態らしい。アーティストや演奏者は印税や日銭がメインかよ。JASRACが音楽教室に対して非情になる訳がよく分かる。実にけしからんな。

 

著作権切れは知らんがな

以前はなかったJASRACの使用料計算シミュレーションで見れば、非商用DVDでも2分30秒の音楽1つだけで千円を超える使用料になるようだ。本当に必要な著作権使用料を払うことに異論は無いが、非商用で個人が利用する場合もっと手軽で安価な著作権使用料にできないだろうか?今はあまりにも高いと感じる。

 

古い楽曲だと著作権切れのものがある。JASRACには著作権に関する作品データベース「J-WID」なるものがあるらしい。このデータベースに登録されていないものは著作権切れと見なしてよさそうだが、著作権切れの楽曲リストでもあればよいはずだが…

 

☞ 作品データベース「J-WID」で検索する際は以下にご注意ください

著作権消滅楽曲のリストはございません。著作権消滅楽曲の権利関係をお調べすることはお断りしております

だとさ(笑)役に立たねぇ!

ともかく音楽教室側はJASRACに負けないで欲しい。