内閣と自民党が中曽根元首相の葬儀費9600万円も支出するつもりらしいですね。この儀式の費用は
内閣と自民党が半々に費用負担する形式で菅義偉内閣が閣議決定しました。予備費から支出されます。
ということらしいです。
 
既得権益や前例に恋々としがみつくスガ内閣
あれれ?スガ内閣発足時にこう宣言したはずです。
スガ内閣、前例主義を打破
役所の縦割り・既得権益・悪しき前例主義 こうしたものを打破して…
のはずですが、さっそく党の既得権益や前例に恋々としがみついとるやないですか?(笑)
 
妥当な金額の公葬?
前出の記事のはこう書かれています。
中曽根氏の在職日数と衆院当選回数は抜きん出ています。予備費の支出額もそれを踏まえると他の方より驚くほど多いわけでもなさそう。小泉首相の時の金額が若干小さいのは彼の人柄かも。
過去の前例との比較で突出した金額ではない、という主張のようです。いやいや、そういう悪しき前例を打破する事が期待されたスガ内閣ではないですかな?今のコロナ禍のなか、国難とも言われる経済状況で収入減にあえぐ国民の前で、従来どおりのやり方で税金を投入する事に納得できない人も多いはずです。しかし、この記事に
こんな時に死人(失礼!)のために公費1億円支出かよ」と。感情的な理屈と一蹴できるものか
などと感情的に書いていますが(笑)そもそも公葬という形式で個人を讃えるのが正しい、みたいな方が感情的なのではないですかな?
 
そもそもなぜ税金の投入が必要なのか?
今回の葬儀は内閣・自由民主党合同葬という形式の「公葬」に法的根拠があるのでしょうか?公葬には法的根拠がなく、自民党の党葬は内規と書いています。葬儀の経費の金額以前に、そもそも法的根拠がない葬儀になぜ国費=税金を投入しなければならないのか?とか過去の前例を踏襲しているだけで時代にそぐわないのでは?とか、税金の使い方や公葬の必要性に疑問を持つ方が論理的です。
 
新型コロナの影響で葬儀の日程が延びたというより、ウワサされる衆院選のタイミングに合わせてきたという、うがった見方もあるようです。そういう党利党略のために税金を投入すると見られたら良くない気がします。
 
国の借金を考えれば自粛・廃止すべき公葬
「失われた30年」とも言われる日本経済の低迷で、消費税を上げても税収が増える見込みはありません。むしろ国の借金(国債と借入金、政府短期証券の合計)が増え続けているのです。過去の政権が借金を前提にした政策を続けてきた結果が借金額の毎年更新です。
国の借金は、今後改善するどころかコロナ対策でさらに加速する状況です。
新型コロナウイルスの緊急経済対策を実施するため、23兆円の赤字国債を発行することになった。追加の対策を求める声も強まっており、国の借金増大は加速する見込み
もはや昭和の好景気でもない時代に昭和の感覚で、感情論でつまらぬ所に税金を投入し続ければ、いずれ国民の生活は破綻します。スガ内閣が本気で既得権益や前例主義などを打破するなら、税金の使い方までシビアに査定する必要があるのではないでしょうか?