膝痛の鍼灸整体治療 | 日々是好日・・・明るく・楽しく・元気よく・いつもニコニコ健やかに

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はり・温灸・あん摩・整体 「治療室やまと」のブログ

症例:70代男性 膝痛の関節運動法と鍼温灸治療

 

全体像(問題点)

主訴は左膝痛。中華そば屋の店主。一日中立ち仕事である。10数年前から慢性的に左膝が痛かった。数週間前から痛みが強くなり来室。特に椅子から立ち上がる時に痛む。最近は店を息子に任せ、のんびりしていることも多いが、大好きな甘いものを食べる機会が増えてしまった。体重も数か月で2~3㎏増加。

 

診断按摩(ツボはすべて左)

膝部:犢鼻に圧痛。

腹部:章門と中脘に圧迫不快感。

背部:意舎に硬結圧痛。持続圧で章門の圧迫不快感が軽減。

足部:公孫と陥谷に圧痛。それぞれ持続圧で章門と中脘の圧迫不快感が軽減。

 

施術内容(ツボはすべて左)

①  仰臥位で膝関節の離開法、前方滑り法、後方滑り法、屈曲と凹滑り法、伸展と凹滑り法などを行った。

②  側臥位で意舎に鍼温灸を行った。20分程鍼を響かせ温灸で温めることを繰り返した。腹鳴が起こり背中側だけでなくお腹側も温まったとのこと。

③  仰臥位で膝に少し痛みが出る程度に屈曲した姿勢で犢鼻に鍼温灸を行った。

④  端座位からの立ち上がりを確認すると痛みは6割程度に軽減していた。

⑤  公孫と陥谷を指圧しながら立ち上がるともう少し楽な気がするとの事。2カ所にパイオネックスを貼った。

 

まとめ

普段の疲労によって負担がかかっていたところに、飲食の不摂生で脾胃が弱り膝の症状が悪化したと考えられる。

田中流の特徴は、まず患部を特定し、そこに関係する一番の硬結圧痛や響くツボを見つけ、それらのツボに施術をする事により、体調不良の根本原因となっている内臓の弱りを治し、患部も改善する事である。

ツボを見つける時の目安となるのが、陰陽、同名経、背部兪穴、腹部募穴、下合穴、子午流注などがある。候補となるツボを列挙出来るようになると治療の幅が広がる。

今回の症例では、患部の犢鼻は陽明胃経なので、同じ経絡の陥谷、陰陽の関係で太陰脾経の公孫、脾経の背部兪穴の関係で意舎、腹部募穴は章門(脾経)と中脘(胃経)、を用いた。

選んだツボで効果が得られるかどうかは、持続圧を行って腹部募穴の圧迫不快感が軽減するかどうかで確認する事が出来る。