遊戯療法とは 遊びを主なコミュニケーション手段、および表現手段
として行われる心理療法をいう。
【はじまり】
バージニア・アクスライン(Virginia M.Axline)(1911-1988 )は、
児童心理学者。
アクスラインはロジャーズの非指示的療法を遊戯療法に取り入れました。
非指示的遊戯療法は子供をコントロールしたり、変えたりしようとはしない、
それは子供はいつ何時も完全な自己実現に向けて邁進しているという理論に
基づいています。
非指示的遊戯療法の目的は子供自身による自己認識と自己による方向付けです。
設備が整えられた遊戯室のなかで子供は自分の思うがままに遊んでも沈黙を
保ってもよいとし、そして、治療者は子供が言ったことを積極的に繰り返すこと
を基本としています。
<遊戯療法の8原則>
彼女の主張の特徴は、最小限の制限の中で、子どもの自由と意思を尊重する
治療過程にあります。
以下の8項目は、彼女が治療者の基本的態度の原則として提唱され現在でも
推奨されています。
1.ラポールの形成
2.あるがままの受容
3.許容的な雰囲気作り
4.情緒の的確な察知
5.子どもに自信と責任をもたせる
6.非指示的な態度
7.治療がゆっくり進むことを理解する
8.必要な制限は与える
【実際の遊戯療法】
・対象
幼児(3から4歳)から児童期(11から12歳)までが中心的な対象となります。
ただし、大人も遊びに従事することで、単なる言語化では気づき得ないことに
至ることができるとし、大人に対する遊戯療法も実施されることがある。
・時間
週1回50-60分で実施される。
・場所
適当な広さがあって、安全面に問題の少ない部屋が用いられます。
ボール遊びのことなどを考えて、蛍光灯にカバーがしてあることや多少の水遊び
をしても下の階に水漏れしないなどの配慮が必要です。
・利用される遊具
遊具は、クライエントが内面的世界を表現する目的と、楽しさを味わったり、
創造性を発揮する目的を持っています。
箱庭用具、描画用具、家族人形、動物人形、刀、鉄砲、パンチ人形、
野球盤、将棋、オセロ、ボール、乗り物、積み木などが用いられます。
子供と子供が遊び病気が治った例もある。 遊戯療法で用いられる主な手法は
患者の副交感神経をリラックス状態にしたりその状況での医師との会話などが
主な手法として使われています。