タイムカプセル | Barrier free~子供たちの未来へ chiropiroのブログ

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妊娠8か月で生まれてきた3人の子供のうち、2人がPVL(脳室周囲白質軟化症)を発症。足が不自由な息子が幼稚園受験を経て私立小学校へ入学した事や、闘病、さらに我が家のもうひとつの暮らし、ハワイでの生活の記録です。

2023.11.24


pipiとKokiが在籍している学校が

創立90周年を迎えるのに合わせ、

10年後の100周年に向けて

PTA企画で【タイムカプセルポスト】を

置くことになった。




タイムカプセルというと

手紙や物をどこかに埋めるイメージだったが、

今は封筒に入れた手紙を

1通1000円弱で10年間預かって

記入した住所へ届けてくれるという

素晴らしいシステムがあるらしい。



詳細はこちら





とりあえずPTA役員もほぼ全員

エントリーはしたのだが、


イベント当日はバタバタだったため

手紙の受付締切は

11/25(土)の役員会となっていた。


担当のママから何度も念押しされながらも

ギリギリまで書かず、前日に慌てた人です…





正直なところ、

私がエントリーしたのは

一応会長なので

PTAの売上に貢献する気持ちの方が大きく

自分へサラッと書くつもりだったのだが、


書き始めると本当に書きたくなったのは

私ではなく10年後のpipi宛だった。








実はその前日、

pipiの来年度の科目履修登録から

進路の話になり

またしてもいろいろ揉めた(*_*)




「将来pipiは

本当は子どもが11人ほしいくらい

小さな子が大好きだけど、

たぶんサッカーチーム

pipiと結婚してもらうのは申し訳ないから

周産期で働いても

一生結婚しないし子どもも産まない!

こうなったのは全部ママのせいだからね!」





結婚したくない理由は、

ゆうやKokiがいることだけではなかった。


pipiは私が思っていたよりずっと

複雑なことを真剣に考えていて、

いろいろ刺さった。








現在pipiが第1志望にしている大学に入るには

今の100倍くらい努力が必要で、


私はライセンス取得が目的と割り切って

そんな無理をせずに

同じ学部で今の成績のままでも入れるところにして

高校生活を楽しむことを勧めているものの


それでも頑なに志望校を替えないので

イライラする日がかなり増えている。




なので

その場の八つ当たり的な発言も多いのだが、

話の内容がこの方向に来ると

毎回違うスイッチが入ってしまう。



そしてそんな気持ちを抱えたまま

10年後に届く手紙はやっぱり

pipi宛になるわよね(笑)





11/24は

私が11歳の時に亡くなった

大好きな祖母の命日であること、


その18年後の11/24に

妊娠が判ったこと、

双子だと判ったのは翌月の私の30歳の誕生日


そして偶然にも

そこからまた18年後の11/24に

こうして手紙を書いていること…





きっとこの手紙を開く日は11/24ではないし

私の勝手なこじつけなのだが、

何となく、自己満足でも私なりに

命のつながりをpipiに伝えたくなって

しまった。





そして何より、

今の私が一番願うことは

10年後のpipiが幸せであること。





どんな生活をしていても

どこに住んでいても良いので

どうか幸せでいてね。






何だか余命宣告を受けて

子どもを置いて逝く人の手紙のように

なってしまったが(笑)



ちゃんと10年後に

pipiの手元に届くと良いな。




ギャルでもチンピラでも

やっぱり大切な大切な娘なのです。







♢♢♢

そして、手紙の提出日だった昨日は

1日がかりの役員会だったため、

学校法人事務局から

お弁当とケーキの差し入れ〜!


美味しかった♡


相変わらず、今も生活の中心はPTAなり(笑)






朝日新聞出版【AERA dot.】コラム連載

江利川ちひろ

障害のある子と生きる家族が伝えたいことNEW

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