きょうだいはきょうだい | Barrier free~子供たちの未来へ chiropiroのブログ

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妊娠8か月で生まれてきた3人の子供のうち、2人がPVL(脳室周囲白質軟化症)を発症。足が不自由な息子が幼稚園受験を経て私立小学校へ入学した事や、闘病、さらに我が家のもうひとつの暮らし、ハワイでの生活の記録です。

先月初めから、pipiの夏休みの宿題の
『オープンキャンパスレポート』のために
いくつかの大学へ行っている。






親としては、高1の今年は
できるだけ多くの大学や学部を見て
本当に自分に合う分野を探してほしいと
思っていたのだが、


本人は私がいない所で担任や塾との面談を重ね
私がどこに行こうか?と聞いた時には
すでに医療系の2つの学部に絞っていた。



もうひとつの候補だった国際系の学部は、
『将来の仕事』として考えた時に
自分がしたいことから少し外れるらしい。










「やっぱりさ、
うちの環境でいろいろ知ってしまうと、
きょうだいはきょうだいなんだよ。

ママはすぐ、ゆうやこうきは関係なくって
言うけど、なんかそれも違うんだよね。

留学のポスターより、4/10はきょうだいの日
のポスターの方が印象に残った時に
あれ?って思った(笑)


pipiの場合は、
pipiもN(NICU)で助けてもらった訳で、

海外で働くのはpipiでなくてもできるけど
周産期やNではpipiにしかできないことが
ある気がするんだよね。

だから、もうこれで良くない?」










そして2つの学部に関しては、
卒業後の仕事の『役割』が全く違うので、
自分にはどちらが合うのかを
本気で迷っているとのことだった。









実は夏休みに入ってから週2ペースで
うさぎちゃん(小児科医の友人)のクリニックの
ベビークラスや助産師外来に
見学に行かせて頂いていて、


外来診療に立ち合えたことで
役割の意味をもっと知りたくなったらしく、
ある大学の模擬授業でpipiが選んだテーマは
『チーム医療』だった。



クリニックの患者さんやスタッフさんが
毎回快く入れて下さるそうで本当に有難い。
親には教えられない貴重な経験をさせて頂いています。
感謝♡









「うんうん、pipiちゃんは絶対に
医療従事者に向いていると思うよ。
Nを卒業したpipiちゃんが、NICUや
MFICU(母体•胎児集中治療室)で働いていたら
赤ちゃんのパパやママの励みになると思う。


それに何と言っても、
うちにはゆうがいるからね。
医ケアが必要で落ち込んでいるママには
ぜひ、ゆうの愛されっぷりと自由っぷりを
伝えてほしい(笑)










最近のpipiが自分の進路に関して
こんなにペラペラと話してくれるのは
珍しいので、

ゆうくんと2人で一生懸命こう言うと
pipiはふふ〜んと笑って
ゆうのおでこをなでていた。









なんだか本当に大人になってしまったな。






今年見学した4つの大学は
どこも通えない範囲ではないけれど、

やっぱり毎日の通学や実習などを考えると
大学の近くに住むことになりそうで、
もしかしたらこの生活もあと少しなのかな。






でも、小さな頃からの夢だものね。
叶うと良いね。













さて。

オープンキャンパスはお祭りなので、
楽しい企画がたくさん!

こちらの大学では
ドクターヘリの見学ができた♡
最初にしたことは、
見学中に急に出動になった時のために
ヘリの爆風からの避難経路の確認…

偶然にも見学直後に出動になったのだけれど、
ものすごい音でした(°_°)









どの大学も興味深い講義や演習がいっぱい。














都心の大学に行った日には、
帰りに新大久保で
韓国料理&コスメのお買い物♡







そして、現在のpipiの第1志望校は
ゆうが毎月レスパイトでお世話になっている
大学であり、
この日もpipiのオープンキャンパスのために
レスパイト中のゆうちゃん。





コロナ禍で面会はできないのだが
pipiと一緒に病棟の前まで行ってみると
ゆうのベッドのカーテンが少し開いていて
呼吸器と足がチラッと見えた〜!


思わずパチリ(笑)
ストーカーっぽい?
外から見ている人には不審者でしかないね(笑)










そして最後の写真は、
授乳指導用のおっぱいたち♡





まだまだぶつかることもあると思う。
というか、絶対ほぼ毎日ぶつかる。

でも今は、一番近くで
pipiが決めたことを応援していこう。






あと2年…
あっという間なんだろうな。


 





朝日新聞出版『AERA dot.』コラム連載
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