この物語は、創作物語です。

登場人物は、実在人物とは無関係です。

 

プロローグ

 

僕は 人生に疲れると

 

あてもなくふらりと旅に出る

 

 

見知らぬ海外に身を置くと

 

日ごろの煩わしさから解放され

 

自分が別の自分になった気持ちになり

 

何者にも縛られることのない

 

自由を感じる

 

 

 

 

そんなある時

 

何気なく入った画廊

 

 

 

 

 

無心に絵画を眺めていると

 

片隅にポツリと異空間が現れた

 

 

 

 

そこには 画廊なのに

 

たった2枚の写真が飾られていて

 

なぜか僕はその写真に惹きつけられ

 

目が離せなくなってしまった

 

 

 

ここはヨーロッパなのに

 

その写真の人物が

 

アジア人だったからだろうか?

 

 

 

 

 

 

その写真の彼は

 

まるで僕のことを

 

見つめているように感じた

 

 

 

 

その日から

 

彼のあの引き込まれそうな澄んだ瞳が

 

脳裏に焼き付いて離れなくなった

 

 

 

僕は帰国前に

 

再びその画廊を訪れ

 

彼の事を尋ねた

 

 

残念なことに

 

このモデルとなった人は

 

既にこの世を去っていた

僕は 見知らぬ彼がどこかにいるのなら

 

会いに行こうとしたんだろうか?

 

 

いずれにしろ

 

いきなり会いに行ったって

 

困らせるだけだったから

 

諦めがついた・・・と

 

自分に言い聞かせ

 

帰路についた

 

 

 

 

しかし

 

帰国後も

 

彼の事が頭から離れず

 

 

 

 

悶々とした日々を送っていた

「はーーーダッシュ

 

 

 

 

そして 

 

あることを決意する

それは・・・

 

 

 

つづく