目の前でキスしていたのは紛れもなく雅紀だった。


彼女が彩と呼んだツレの女(こ)は彼女の中学の同級生だった。


彼女達が話している間距離を取ったまま気まずい表情で俺見ている雅紀を俺は睨む様に見ていた。


雅紀が立って俺に近付こうとした時


「おい、帰るぞ!」


と、背を向け足早にその場を離れた。


「あっ、翔くん待って。」


と、彼女の声に被って“翔ちゃん!”と聴こえたが俺は振り返りもせず先を急いだ。



「彩ね、中学の頃は割と大人しくて彼氏なんて作るタイプじゃなかったの。でも入学して直ぐに彼に一目惚れしたんだって。相葉くんって言ってたかな?彼めちゃめちゃモテるみたいでさ。彩が猛アタックしてやっとデートまでこぎつけたんだって。まさか彩の方からキスするなんて中学の頃じゃ考えられないよフフフフ。」


興奮しながら横で話す彼女の話が耳障りだった。

むしろペラペラ話す彼女自身にイライラさえした。


「悪いけど、俺全然興味ないから。」


「あっ、そう…。」


その一言でシュンと黙ってしまった彼女をさっさと家まで送って一人になりたいと思っていた。



携帯をチェックすると雅紀からのメールが入ってきたが碌に読みもせず返信もしないままその日から俺からは連絡はしなかった。


翌朝、雅紀に会っても目を合わせることを避けあんなに楽しみにしていた朝練も時間をずらし態と会わないようにした。


雅紀の気持ちを汲もうともせずそして俺自身が何故そんな行動を取ってしまっているか分かろうともせず頭の中も気持ちもモヤモヤした状態が続いていた。


そして前にも増して朝、雅紀の側にいるニノからの視線が鋭く何か言いたそうに見えてもシカトしていた。


いや、逃げていたんだ。



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えっと💦次回は来週になってしまうと思います汗うさぎ(まだ書き上がってないの💧)あしからず。



4月も1週間が経ち新生活がスタートした人もいるだろうねニコニコ


新社会人の入社式、新学生の入学式を迎えた頃かな?


我が娘も本日入学式🌸

初めてのスーツに身を包みいざ、新しい学生生活へ🏫


ドキドキ💗ワクワク💓だねニコニコ


素敵なスタートになりますように✨




ぶいちゃんクローバー