赤ちゃんに『お手玉』をあげたい4つのワケ(前半)
ママブロネタ「コラム」からの投稿
前回【赤ちゃんに『木のおもちゃ』をあげたい7つのワケ】では、木のおもちゃの魅力についてお伝えしましたが。
同じように、素材がなんであっても、五感にやさしく働きかけて、楽しく遊びながら、自然な成長と発達を促してくれるおもちゃならみんな赤ちゃんにとってのグッド・トイ。
今回は、布おもちゃの代表選手にして、日本の伝承遊び玩具の『お手玉』を紹介したいと思います。
『お手玉』は、小豆などが入った小さな袋を、わらべ歌を歌いながら投げ上げ、受け取ったり拾ったりする遊び。
現代風に言うとジャグリング、しかし、奈良時代や平安時代にも同様の遊び方が存在するほど歴史は古く、世界中で親しまれています。
もちろん赤ちゃんにそんなハイレベルな遊び方はムリ。
ところがお手玉は、意外なほど赤ちゃんにピッタリなおもちゃなんです!
お手玉はつかみやすい・にぎりやすい・投げやすい
かます型、たわら型、まくら型、ざぶとん型と、4つの形に代表されるお手玉ですが、いずれも端切れを縫い合わせて作った袋に、小豆や大豆、数珠玉などを詰めてふくらませたもの。
赤ちゃんの小さな手でつかみむのにちょうど良い大きさで、口に入れても飲み込む心配はありません。
布製で柔らかだから、つかんだり握ったりしやすく、ねんねでもおすわりでも、投げたり振り回したり、引っ張ったりして遊ぶのにちょうどよい手ごたえのある重みです。
強くぶつかったとしても痛くはないし、ケガの心配もなく、安心ですね。
お手玉は五感に心地よい
見るからに柔らかな手触りの丸い布袋の中身は流動物。
つかむたび握るたびに袋は形を変え、力を入れれば凹み、離せば戻り、赤ちゃんの働きかけを受け入れて柔軟に変化するから、触れたり噛んだりするだけで気持ちいい!
また、小豆なら40g程度のストレスなく手ごたえを感じる重さで、ずっと持っていたくなります。
こうばしく懐かしい穀物や豆の匂い。
ザクザクサラサラザッザッと中身がすり合って鳴る静かな音。
お手玉は、発達障がいや自閉症の子どもたちに、脳の感覚情報の整理や統合を司る“感覚統合”にアプローチしたリハビリを行う『感覚統合治療』でも使われているとのこと。
赤ちゃんの五感をやさしく刺激してくれるおもちゃなのです。
<赤ちゃんに『お手玉』をあげたい4つのワケ(後半)>に続く。
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