僕がまだ19歳の頃、

しょーもない職に就いた。


しょーもない仕事なんて無い!

なんて言う人もいるかも知れないけど、

ホントにしょーもないのである。


何がしょーもないって、

社員全員、

自分の仕事が、

誰の役にも立たないしょーもない作業だということを認識しているという、

それがまたしょーもない。

(給料は税金から貰えたのさ!)


とはいえ、

僕はこの職場のお陰で、

自律神経を乱し、

病院に行くことになり、

強迫性障害を薬物療法で治す切欠を得ました。


それが良かったのか悪かったのかは、

今となっては分からない。

なんとも言えない。



若かりし僕は燃えていた。


この国に、

しょーもない仕事なんて無いと思ってた。


仕事は頑張るものだと思ってた。



隣に、

当時32歳(既婚)のオッサンが座っていた。


そのオッサンは、

一日中ソリティアをしていた。


ホントに一日中、

ソリティアをしていた。


当時は、

まだ個人のPCにネットが繋がっていなかったので、

オンラインでは遊べなかったのである。


だからWindows付属のソリティアを、

延々とやり続けていた。


そんなオッサンが、

年功序列で出世した。


何だこれ?



僕はその職場から逃げ出した。


神経を患って、

一時、

日常生活ができなくなったので、

誰にも別れを告げることなく、

その職場を去った。


俗に言うフェイドアウトである。



僕は成果が見えない仕事は向いていないと思う。


できれば、

仕事に生き甲斐を見出したいと思っている。


そんな僕が、

今は勤務時間中にマインスイーパー(これも単純なゲーム)をやっている。


なるべく早いタイムを叩き出すことに必死なのだ。


あの時のオッサンと同じである。


僕はガッカリである。


自分自身にガッカリである。



今の職場にいる限り、

僕は仕事に生き甲斐を見出せないと思う。


精神衛生上、

とてもよろしくない。


契約期間が終わるのをひたすら待つのみである。


もちろん、

与えられた仕事はこなすが、

それ以上のことはやらない。


マインスイーパーをやる。


僕はホントに自分にガッカリしてるんだ。