今日は母がショートステイに行く日。
8時20分に母を送り出し、午前中は家の中の掃除や片づけ、事務仕事。
午後からは2ヶ月以上手をつけていない庭の手入れをすることにした。

暑さと母のお世話で 庭の手入れが出来なかったから荒れている。
いつもひとりで黙々と作業をしながら 考え事をする。
そして、きれいになった庭を眺めるのが好きだ。


作業をしながら、母のことを思った。

母は小さな体でくるくるとよく動く働き者だ。
毎朝、掃除機をかけ、洗濯物を干し、家の周りを掃き 目についた草をひく。
特に、玄関は念入りに手入れしていた。
葉っぱ一枚落ちていても気になるのだ。
定年退職してからは家庭菜園を始めたから 畑の手入れもしていた。

80歳を過ぎてもその生活は変わらず、
「自分でも80歳には思えないくらい健康」と言っていた母。

83歳を過ぎると、足が痛いと言うようになった。
私と母は毎日のように電話で話していたから
「足は大事だから無理しないように。草が生えていても死にはしないんだから。」
と母に言っていた。


今、母はほぼ”寝たきり”と言われる生活になった。

疲れてベッドに横になっても、10~20分ガクッと寝ると目を覚まし、
「ゆうちにー、ゆうちにー」と私を呼ぶ。
起こせと言うのだ。

私は「まだ20分しか経ってないよ?
もう少し休まないと また血圧が下がるよ。」と言って
最低30分は無理矢理ベッドに寝かせる。
そうでないと、私が何も出来ない。
でも、倒れる前の母の生活を考えると、じっとしていることが苦痛なのかな
と思う。
きっと体がむずむずしてるんじゃないかな。


今、母の余暇の過ごし方について考えている。

右麻痺で利き手の右手は動かない、読み書きが出来なくなった母が
何か楽しめることはないだろうか。
塗り絵、簡単なパズル、・・・それくらいしか思い浮かばない。
看護師さんやPTさんに相談してみよう。


今朝、ショートステイのお迎えを待っている時、
駐車場の隅に生えていた大きな雑草を見て、母は「ゆうちにー」と
指さした。

「はいはい、後で抜いておくよ」