過ごし易い時期になり、新築希望の方の多くが今年中に着工したいと、例年以上に精力的に動き回り始めたようです。その理由の多くが、来年秋には消費税が上がるから・・・借入金利が上昇傾向にあるから・・・というもの。

 

しかし、山形ではこれらの理由の他に「三隣亡」というキーワードが存在します。

 

この三隣亡とは九星の俗信の一つで、14710月は亥(い)の日,25811月は寅(とら)の日,36912月は午(うま)の日に当たり、特に建築を忌み、犯せば隣三軒を亡(ほろ)ぼすというもの。ですから大工さんは、棟上げなどはその日を避けて行うのが通例のようです。

 

ところが、山形では、亥・寅・午の干支に当たる年の1年間をこの「三隣亡」と捉え、年間を通して建築を控える風潮になっています。そのため、来年(亥年)になる前に建築したいと活発な動きになっているのです。

 

しかし、考えてみて下さい!年間を通じて建築を抑制するような風潮は全国で山形だけです。それも戦後に山形の庄内地方から広まった歴史の浅い話しです。・・・おかしな話です。

 

またこの「三隣亡」自体も、もともと江戸時代頃までは「三綸宝」と書いており、意味も今とは真逆で、「建築するによし」とされていた縁起の良い日だったのです。

なぜ変わったのかは諸説あるものの、単純に「よし(良し)」を「あし(悪し)」と、ひらがな一文字を書き間違っただけで、言葉づらから受ける意味合いが先行してしまい、漢字は意味合いに応じて後付けで書き換えられたというお粗末な話しのようです。

 

このように、人は「良い話し」より「悪い話し」を記憶し且つそれに流される傾向にありますが、そろそろ間違ったことには断固たる決意で改める行動を起こしたいものですね。

特に山形県人は!