今年からNISA枠が拡大して年間つみたて投資枠は120万円、成長投資枠は240万円まで使えることなった。併用すると360万円まで非課税で投資ができる。これまで一般NISAを年間限度額の120万円ギリギリまで利用していたので、成長投資枠は単純にその限度額が2倍になるということでうれしい制度だ。一方つみたて投資枠は対象が円建ての投資信託に限られていて、何とも使いづらい。今のところ様子見で考えている。

 

 つみたてNISAでは、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」か信託料の安さとリスク分散で推奨第1位に挙げられることが多いが、海外株式や債券を組み込んだ円建て投信は、円高局面で減損することに注意が必要だ。現在の為替は世界の物価水準から見ると円安で、今後日銀の金利政策次第で円高に転じる可能性が高い。つみたてNISAを5年間続けて限度額の600万円に達した時点で、為替によっては評価額割れになりかねず、その場合一定期間塩漬けにするかまたは損切の選択になる。

 

 全世界株式なので長期に保有すればいずれは上昇するのだろうが、生い先短い高齢者にはお勧めできないと思う。

 

バルセロナ・スペイン1986年 - お世話になったK部長。スペインの工場駐在経験者で、勤務が決まった時には「これまでの人生に対するご褒美だ」と奥さんに話して家族で赴任したという。出張で訪れて納得。