―――なんて表現すればいいのか分からない、

曖昧なことをびしっと

言い当ててくれる本に出会ったときは感激する

泉の

与えるだけの、満ちる想いを

一握の砂の一粒も落とさぬ繊細さで

朝露のように清らかで瑞々しく描きながら

心の奥に宿る痛みを灯し

くすぶるリアリティをも 同時に照らし

それでも純化するカタチを

まさしく、島本理生が言い当てる。

著者: 島本 理生
タイトル: ナラタージュ