チキ風呂 -23ページ目

チキ風呂

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朱里は事故で死んでいない、このクラスの生徒に殺された!

でわ第3話 始まります


みんなは年齢制限についてどう思いますか?

例えばお酒やたばこは何歳からでしょう、山戸君。そうです、二十歳からです。わかっていれば結構です。二十歳といえば成人式です。もしお酒は二十歳からという制限がなければ、あそこまで成人式に大騒ぎするでしょうか?年齢制限は、飲みたいわけではないけれど、飲まなくては損という煽りたてるのに一役買っているのではないでしょうか。山戸君みたいに二十歳にならずともお酒を飲んだことのある人はいるでしょう。何がいいたいかわからない?

それよりもみんな、犯人が気になって仕方ないといった様子ですね。この中にいるという恐怖心よりも、きっと好奇心の方が勝っているでしょう。中には予想できている人もいるようですし、知っているような顔をしているような人もいますね。私としては、こんな話をしているのに平然とした顔でここに座っている犯人にびっくりです。びっくり?

いえ、そうでもありませんね。犯人の一人は自分の名前が公にされることを望んでいたのですから。反対にもう一人は先ほどから顔色があまりよくありませんね。安心してください。私は二人の名前をこの場で公表するつもりはありません。


葬式をおえてすぐのことです。竹中さんからあの買うことのできなかったわたうさちゃんのポシェットを渡されました。なぜ、朱里が持っていたのか不思議でした。私は、軽い校則違反をした生徒が体育館やプールサイドの掃除だという事を思い出しました。

このポシェットは本当に朱里のものなのでしょうか?それなら誰に買ってもらったのだろう?ファスナーをあけてみるとコイルのようなものが透けてみえました。嫌な予感しかしなかったです。翌日二人の生徒を別々に呼び出しました。

ここからは二人の生徒をA、Bと呼ぶことにしましょう。


Aは入学当初あまり目立つ生徒ではありませんでした。私がAを気に掛けるようになったのは一学期中間テスト以降でした。一学期の理科は生き物についてでしたがそのテストで100点をとりました。満点は学年で一人だけだったので他のクラスでも公表しました。あるC君はAのウェブサイトを教えてくれました。『現在ニューマシーン開発中』と書いてありました。

六月の半ば、放課後Aは興味深そうに実験機器を見ながら「先生の専門は何?」とたずねてきました。化学よ。と答えると、「電機については?」と訊ねかえされました。それはA君のお父さんの方が詳しいんじゃない?と答えました。

Aはにやにやしながら小銭入れをだして「いいもん入ってるからあけてみ?」といいました。きっといたずらだ。私は警戒しながらあけようとした瞬間でした。指先に強い衝撃が走りました。静電気かと思いましたが外は雨。Aは「すごいでしょ」と得意げな顔でいいました。

次の日あの財布と一枚の紙を持ってきて「ここにハンコをおしてほしい」と言いました。それは『全国中高生化学工作展』の応募用紙でした。まさかあんな危険なものを。。と思い驚きました。応募用紙の題名は『盗難防止びっくり財布』目的の欄は『大事なおこずかいを守るため』と書かれていました。解除方法も取り付けられていました。大学生レベルの専門知識でその解決法を仮定していたのにも関わらず「お年寄りでも安心して使えるように、もっともっと頑張るゾ」と子供らしいコメントでしめていました。そして見事財布は知事賞と特別賞をもらいました。

しかし受賞したにもかかわらず新聞には小さな部分でしかのっていませんでした。一家五人殺害事件が一面の9割をしめていました。Aの嫉妬は膨れ上がりました。そして処刑マシーンそう財布の開発に没頭しました。


Bは入学当初からひとなつっこい生徒でした。Bはいろいろあってゲームセンターにはまりました。が、高校生にボカボカにされしかもゲームセンターへの立ち入りは禁止されているので、Bにはペナルティとしてプールサイドの掃除を放課後一日一時間!としました。

2月初めAはファスナーにかかる電圧の三倍増に成功しました。とにかくそれを試したかった。AはBを誘いました。Aは誰にこの財布を実験するか相談しました。最初にあがったのが北条先生。しかしAはあの理不尽と正論には勝てないとおもい却下しました。次に私の名前がでてきました。Aはそれも却下。ひっかかったところで大騒ぎにはならないだろうということででした。そのときBはプールサイドで見かけた朱里を思い出しました。それにはAものっかかりました。Aも水曜日に朱里を連れてくることを知っていました。BはスーパーでポシェットをかってもらえなかったことをAに話しました。翌週、AとBは待ち伏せていると朱里が一人で来ました。まっすぐ竹中さんちの犬に向かっていきパンをあげていました。AとBは近づきました。「やあ、朱里ちゃんだよね?僕たちママのクラスの生徒なんだ。このあいだあったよね。」まずはひとこえかけました。Aは隠していたポシェットを朱里に見せました。「ママ買ってくれなかったんだよね?もしかしてもうかってもらった?」朱里は首をよこにふりました。「だよね、だって僕たちママに頼まれてかってきたんだ、ちょっとはやいけどバレンタインのプレゼント」Aは朱里の首にかけました。ママからと聞いて朱里は嬉しそうな顔だったそうです。中にチョコはいってるからあけてみ?と言いました。朱里はファスナーに手をかけた瞬間声もあげずに倒れました。A「やった!」B声が出ず震えていました。Aはみんなに言いふらしていいよといいどこかにいきました。Bはポシェットがばれると自分が犯人にされると思い朱里をプールにおちたことにしました。そして逃げ出しました。

以上が朱里の死の真相です。


朱里の死は水死です。あれくらいの電圧では人は死にません。朱里は気絶していただけです。

殺意はあったけど直接手をくだしたわけでないA。殺意はなかったけど直接手を下すことになったB。警察に言っても少年法で守られ施設にもはいらず無罪になりかねないので真相はいいませんでした。私は二人に、命の重さ、大切さ、を知ってほしい。それを知ったうえで、自分の罪の重さを知り、それを背負って生きてほしい。では、どうすればよいか?

まさにそういう生き方をしている人がいるではないか。

カルシウム不足、そんな話からこんな話になりましたが、みんなに足りないのはカルシウムだけではありません。日本人は素材の味を楽しめるデリケートな舌をもっています。最近は甘口カリーと辛口カリーの違いがわからない小学生がいるようです。AとBの舌はどうでしょう?

牛乳みごとに全部飲み干してくれました。違和感はありませんでしたか?中身の見えないパックだからできたことですが、私はけさ採取したての血液をAとBの牛乳パックに入れておきました。二人が良い子になるようにと願いを込めて私の結婚する予定の朱里の父になるはずのHIV感染者の血血液をこっそりいただきました。どうやらほとんどの人がきずいたようですね。

効果がでているかすぐにはわかりません。ぜひ3か月後血液検査を受けてください。出ていれば、通常5~10年といわれていますが。そのあいだじっくり命の重さと大切さを実感してみてください。二人が罪を知り、朱里に謝罪してくれることを思います。クラス替えはありませんが二人を除外するようなことはしないでください。死にたいなどと簡単にいう人はこのクラスにはいなくなるのでわ?私はこの先どういきるか、まだ決めていません。「効果が出なかったら?」そうですね、交通事故にはくれぐれも気を付けてください。この春休み私は結婚するはずだった人、朱里の父親だったはずの人と最期の日まで二人で穏やかにすごしていけたらと思います。みなさまも有意義な春休みを過ごしてくださいね。たった一年間だけど、ありがとう。


これで、終わります。

きりつ れい 。。。。