うま味調味料は、本当に悪なのか? | 名古屋の宅配仕出し弁当屋~現代の食を見直す弁当屋のブログ~

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名古屋の宅配仕出し弁当屋『玄米と大自然の恵み 情熱弁当』のイケメン店主が書くブログです。
現代の「早い」「安い」「手軽な」食から原点に戻り、素材や出汁そのものの味を感じて頂ける料理を創っています。無添加冷凍惣菜通販サイトも運営しています。

こんにちは。
イケメンです。

いつの時代もその善悪が議論になる、「うま味調味料」(化学調味料)。

料理にこだわる人ほど、避けがちな言葉。
「うま味調味料」という響きが、一気に拒絶反応を引き起こす。

でもね、ちょっと立ち止まって考えてみませんか?

 

 

料理人でも分かれる「うま味調味料」へのスタンス

 

情熱弁当は、ご存知の通り化学合成の食品添加物不使用。

なので、うま味調味料の類は使いません。

 

素材と出汁の組み合わせで、十分美味しい味を作れる技術があります。

 

ボクのライフワーク「素材本来の味を後の世に伝えよう」の具現化が情熱弁当。素材のうま味に、厚化粧的なうま味添加はいらないもの。

 

 

かつて一緒に働いたことのある、名古屋市の老舗料亭出身の料理人。

支店でも料理長経験のある方がいました。

 

一緒に新店を立ち上げた時。

彼が一番最初に発注した食材は、なんと「味の素10キロ箱」でした。

 

ボクが勤めた複数の日本料理店では、うま味調味料の小瓶(家庭用サイズ)が1個程度調理場にありました。が、まず使うことはありませんでした。

情熱弁当は、素材の力そのままで勝負しています。

でも一方で、うま味調味料を断定的に「悪者」扱いしてしまうのは、
ちょっと乱暴だなと感じることがあるのです。

 

 

料理人の世界でも「許容して多用する派」と「完全に使わない派」、
この両極端なスタンスが共存しているのが、まさにうま味調味料という存在なのです。

正解は一つじゃない。
立場や目的、そして誰のために料理をするかで、判断は変わるんですよね。

 

うま味は“生きる”を支える

これは個人的な話ですが、昨年亡くなった父。

 

病名は誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)でした。

 

飲み込む機能が低下した結果、食べ物や唾液が誤って気管に入り、肺炎を引き起こす病気です。

 

高齢になると、食べるという行為そのものが難しくなる。


「咀嚼し、味わい、飲み込む。」


若い私たちが何気なくできていることが、ある日突然できなくなる。

そんなとき、「うま味調味料」は、非常に役立つ道具になります。

 

舌にある味蕾(みらい)細胞。
味を感じるこの細胞を、うま味調味料が刺激する。
すると唾液の分泌が促され、食べやすく、飲み込みやすくなるのです。

 

「うま味調味料で人生が豊かになる」なんて言うと大げさかもしれません。

 

人生のカウントダウンが始まっている人の、食の楽しみを少しでも取り戻すことができるなら。


それは立派な福祉のひとつかもしれない、とボクは思います。

 

 

自然派こそ、もっと多面的であれ

無添加にこだわる人たちのなかには、
「うま味調味料なんて論外」と言い切る方もいます。

でも、ボクが思う自然派って、もっとおおらかで、
もっと多様性を受け入れるものじゃないのかなと。

自然派であることと視野が狭いことは、イコールじゃない。
むしろ、多面的な視点を持つことこそが「自然の摂理」に近いんじゃないか。

 

「自分の正しさ」が唯一無二の正義になったとき。

人は知らぬ間に、他者を裁くようになります。

 

その物差し、本当に自分で選びましたか?
ただ、正しい側にいたいだけじゃありませんか?

 

 

白か黒かじゃなく、グラデーションで見る力を

今の世の中、「仮想敵」を作った方が話題になりやすい。
「◯◯は危険!」「△△は毒!」


そんな言葉のほうが、人は反応してくれる。

 

でも、それって本当に健全なんでしょうか?

 

白か黒かで切り分けるのではなく、
「この人にとっては、こういう理由で便利なんだな」


そんなふうに、少し引いた視点で見ることで、社会のQOLは上がる。

それは、料理の世界にも言えることです。


 

料理は「正しさ」よりも「優しさ」で

うま味調味料を、積極的に肯定したいわけではありません。
でも、否定するだけで終わってしまうのは、もったいない。

どんなものにも「使いどころ」と「存在意義」はある。
料理は、情報戦でも、正義の競争でもない。

誰かが、誰かを思って、
愛情をかけて作るもの。

その原点を、ボクは大切にしたいのです。

「みんなちがって、みんないい」

うま味調味料をめぐる話題が、
そんな優しいまなざしを取り戻すきっかけになりますように。
 

 

 

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【宅配弁当のお休み】

●本日以降の休日(随時変動あり・最新ブログ記事末尾を参照)

【7月】4日~10日、12日~13日、18日~20日、25日~27日

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●情熱弁当の名古屋市内向け宅配弁当(法人・イベント向け)について

 

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【イベント時のお取り置き】
情熱弁当Instagram(@chikara624)にて、DMにて承ります。

方法の詳細はコチラをごらんください。

 

【イベント&出店情報】

●【7月5日】『炭火やきとりと情熱かき氷』

備長炭で焼き上げる、無投薬の恵那どりのやきとりをテイクアウトで。

情熱かき氷で、夏の夕方を涼しく過ごしませんか?

【7月8日】『東別院くらしの夜市』

夏季は、朝市から夜市へと開催時間の変更です。

16時から20時の開催なので、おまちがいなくどうぞ。

【7月10日】『Hisaya market』

お客さまの眼の前で焼く「丸ごと1本だし巻き玉子」スタート。
栄のど真ん中で、芝生に囲まれてのんびりしにいらしてくださいね

【7月18日】『東別院くらしの夜市』

夏季は、朝市から夜市へと開催時間の変更です。

16時から20時の開催なので、おまちがいなくどうぞ。

【7月25日】『無添加惣菜販売会』自然茶専門店オレンジ・ペコーさま

11時30分~13時に開催。軒先をお借りして、できたて惣菜の販売会です。

オレンジ・ペコーさんで一服するもよし。ギフト用茶葉も多数あり。

【7月25日】『無添加惣菜販売会』あさひ屋さま

16時~18時に開催。荒畑近くの住宅街のど真ん中での開催です。

あさひ屋さんには、野菜の他に自然派調味料などもたくさんあります。

 

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連絡先:052-764-6690 / メール:info☆jyounetsu.info(☆を@に)