こんにちは。
イケメンです。
数ヶ月前から楽しみにご予約して頂いた皆さま。
おせち料理は全国に数あれど、情熱弁当にお声掛け頂けた嬉しさを噛み締めながら、今年もお作りさせて頂きました。
配送業の2024年問題もありますが、まずは無事に皆様のお手元に届いて良かったです。ヤマトさん、今年もありがとうございました!
最近のおせち料理は、単なる「正月の高級オードブル」になっている気がします。大手業者は高めの値段設定で、大幅値引きや早割りの集客に必死。本当に日本のおせち料理ってこれでいいんだろうかと感じています。
「なぜこれをお正月に食べるのか」
「作り手のボクはなぜこの食材と料理を選んだか」など、
いっぱいの想いを込めました。
そんな小話や全料理の説明を、ブックレット(小冊子)にして同梱。
食べるという経験を、文字にして記録しておくと、あとから見返せますし。
今年版もChatGPTとperplexity pro 、ClaudなどAIの力を借りて調べたり、ボクの書いた文章を校正してから掲載しています。
今年のテーマは「日本の伝統食を再発見」。
能登地震で大変な能登を少しでも応援したく、能登食材や調味料も入れてみました。
化学合成の食品添加物は不使用。調味料などのキャリーオーバーなどを含め、徹底的に調べた食材しか使っていない当店の無添加おせち料理。
2024年は猛暑の影響が色濃く出て、特に海産物は季節が後ろにズレたり、値上がりが顕著だったりしましたねぇ。
【一段重】
干すのに時間がかかった干し柿も、無事に入りました。
「あれ、伊勢海老はどこ?」
ど真ん中に埋まってるんですよ。笑
27種類の料理が並びました。
【二段重】
今年の伊達巻は天然すっぽん入り。
黒豆は有機シナモンを使いちょっと洋風な感じに。
料理数は36種類でした。
【三段重】
熊の胃袋やら天然鮎甘露煮、太刀魚八幡巻きなども。
肉類に偏りがちなおせち料理ですが、やはり魚介類は多めにしたいもの。
料理数は計45種類。
【プラントベース】
写真を撮ったつもりでしたが、慌てていて保存が出来ていなかった様子で写真がありません。汗
たかきびのきび団子や、落花生豆腐、かぼちゃ伊達巻、からし蓮根などなど。プラントベース(植物性食材のみ)の料理なので、肉魚卵類は入っていません。もちろん鰹出汁も。
その代わりに、正月休み中に撮った来年チラシ用写真を。
従来の一段重が諸事情で無くなってしまったので、2026年からのプラントベースおせち料理は二段重に変更します。
『北海道産無漂白かずのこ』
昨年度に仕入れさせて頂いた業者さんが廃業。
どうしようかと別の仲買さんにふと話したら「あの店の人なら◯◯に勤めてるよ」と話が繋がって今年も無事ゲット。ありがたい話しですな。
『天然鮭の昆布巻き』
ウチで一番大きな鍋(直径1mくらい)でじっくりコトコト炊きます。
昆布を柔らかく炊くコツは、酢を入れること。
『編笠柚子』
柚子の皮だけを甘く炊く仕事。
表面をおろし金で削って、苦みを軽減させつつ発色を良くします。
マイクロプレインというおろし金で削ります。
バーミキュラを使い、下火ではなくオーブンに鍋ごと入れて、焦げないように優しく炊きます。
『自家製からすみ』
2023年はおせち史上初、ボラ子が手に入らず。
なので今年は早くから動きました。
後だから言える事ですが今年は豊漁で、12月末頃までボラ子が市場に並んでいたのです。名古屋の市場で買い出しして16年ですが、初めての出来事。
通常は11月いっぱいで終了。これも温暖化の影響でしょうね。
『天然すっぽん入り伊達巻き』
琥珀色のすっぽんを見て、「この出汁なら玉子と合いそうだな」からスタート。太陽卵、リン酸塩不使用すり身、天然すっぽんの伊達巻き。
例年太すぎるので、今年は直径を控えめに。笑
『栗渋皮煮』
無農薬無化学肥料の栗で、ここまで大粒なのは見たことがない。
渋皮を取りすぎないのがコツで、ツルツルにしちゃうと風味が抜けちゃう。
『にしん漬け』
北海道の郷土料理には、やはり北海道産身欠きにしんで。
盛り込みから逆算して野菜などと漬け込みましたが、いい感じの酸味で美味しく浸かりました。
『牡丹百合根』
甘さに加え、塩味も足したくて塩糀と共に。
中身が見えるガラス製のキャセロールで、編笠柚子同様オーブンにて炊きます。火を強くすると花びらが取れちゃう。
『チヨロギ』
黒豆に乗っけるだけなんですけどね。笑
無農薬無化学肥料のものを送ってもらい、梅酢で漬け込みました。
変な形をしていますが、植物なんですよ。
食べてシャクシャク感が残るように。
『能登の柿』
能登から無農薬無化学肥料の甘柿を送ってもらい、情熱弁当でドライにしました。田作りに有機バナナ等と合わせて入れさせて頂きました。
『能登の赤なまこ』
名古屋ではあまり、見ない能登産の赤なまこ。
おまけに超高価。でも食べて応援♪
塩もみや茶ぶりをせず、刺し身の酢漬けでワイルドにお召し上がり頂きました。味が絡みやすいように、大根おろしでみぞれ和えに。
長くなるのでこの辺で。
いろんな食材を作ってくれる生産者さんたち。
流通やお店、会社のみなさん。
当店の心強い味方、盛り付けや仕込みの美女スタッフたち。
そしてなにより、楽しみにご予約をしてくださるお客さま。
どれも、情熱弁当にとって大切な人たちです。
どれだけボクが偉そうなことを言っても、一人ではなにもできません。
最近は、おせち料理を食べないご家庭も増えています。
毎年年末の大仕事、情熱弁当の無添加おせち料理。
体力勝負なので、正直あと10年は無理でしょう。
ボクが元気なウチに、ぜひお声掛けをお待ちしています。
「情熱弁当のおせち料理で新年を迎えたい」
そんなファンの方たちの期待に応えるのがボクの喜びです。
2026年度のおせち料理ご予約受付は、2025年9月初旬を予定しています。
ま、それまでにお店が残っていればの話しですが。笑