トンカチとハエ叩き
それは
魔法のリストボード使い方講座 初夏の巻
最終日
のキーワードとなりました。
3日目のテーマは
『手首について』
手首は
とにかく、奥が深いです(笑)
手首は柔軟に
手首は力を抜いて
手首はしなやかに
などなど
レッスンの中で必ずと言って良いほど出てくるフレーズ(笑)
上の表現は
『手首の力を抜く』
ということです。
しかし
手首は
力を抜いてばかりというわけにはいかんのです。
抜くことも大事
しかし
固めることも大事なのです。
特に和音を弾く時ね!
そこで出てきたのが
トンカチとハエたたき(笑)
どちらも柄があって
握って叩くものですが
一番違うところは
これです。
トンカチは曲がらないし、硬いですが
ハエたたきはこのようにシナリます。
手首が、シナっている時は柔らかい音になりますが
ピシャピシャと派手に動いている割には音は出ないし
ちょっと汚くもなります。
手首がトンカチのように固定されると
腕から1本の棒が落ちてくる感じなので
ある程度硬いしっかりとした音になります。
ただし私が言っている
トンカチというのは、振り上げてもシナラないという意味で
決して鋼鉄のようにしてピアノをぶっ叩くという意味ではございませんので
誤解のないように(爆)
手首は空気が抜けるかのような役目もするので
曲の最後で、ばーんと大きい音でカッコ良く終わらせたい時に
空気の抜けたボールのようにならず
指先にしっかりと意識を向けて腕全体で落としたいですよね!
一方
和音の連打を優しく弾く時は
はえたたきの要領で手首から先を動かす
この、まったく真逆のような動きを
適材適所で使い分けることが
大事なのです。
一番まずいのは
手首を固めて、腕も固まりガチガチなものを力任せに
振り落としてしまうこと
そうなると、音は硬い金属音のようになりますし
手を壊しかねません。
手首を固めても、腕の力は入れないのです。
いつものように重力で落ちるということが大事
トンカチも重いので降りあげる時は確かに筋肉を使いますが
振り下ろす時は、トンカチの重みで下に向かって落ちていく感覚の方が
釘は一発で中に入ります。
何しろ疲れません!
(実はわたし、日曜大工とか好きでして・・・)
受講生の皆様も
ん?手首を固めたら腕にも力が入る〜!
と、腕を穴の開くほど眺めていらっしゃいましたが@@
魔法のリストボードを付けると
あ、今のはハエたたき
今のはトンカチね!
と理解も早く、
気持ちよく音を出しておりました。
まだまだ、手首のことは
お伝えきれず
これはまた、日を改めて
お伝えしたいと思います。