私と夫の実家はそれほど離れていないことから
この、両親達と私達で集まるという機会は割とある。
私はこの場が少し苦手だ。
変に疲れてしまう。
毎回、椅子の座り方は
夫、義母、義父 (上座)
私、母、父
というような並びになる。
また場所が実家ということもあり、
私は実の両親だけの娘、というようなポジションに戻る感覚がする。
結婚前の顔合わせみたいな雰囲気があるのだ。
そしてこの場において、ちらりと感じることがある。
やっぱりどちらの両親も、自分の子がかわいいんだな、ということだ。
母達はそうでもないが、
父達は自分の子だけがかわいいと思っていることを、隠しもしない。
2人とも真面目な技術者肌だ。
社交辞令を無理に言わない。素直に親バカをぶつけるのだ。
だから微妙に会話が噛み合わないことがある。
父達は、自分の子だけを持ち上げるのだ。
会話の時々で、義父は夫を褒める言葉を言う。
母は「すごいですね!」などと乗っかるが、父はふーん、くらいの反応だ。
逆も全く同じである。
表面上は穏やかに進むが、時折居心地の悪さを感じてしまい、私は少々苦手なのである。
だけどこれは、私が気にしすぎる性格だからだろう。
夫はそんな居心地の悪さは全く感じていない。
「親たち、ほんと仲良いよね」と言っている。
人それぞれ、見えている世界が違うなと思う。
もちろん私も、関係は良いと思う。
こうして私達のために両方の親達が協力してくれることには感謝しかない。