あの子は、なぜ自殺したのか――? 

 

 

美容クリニックに勤める医師の橘 久乃は、

久しぶりに訪ねてきた幼なじみから

「やせたい」という相談を受ける

カウンセリングをしていると、

小学校時代の同級生・横網八重子の思い出話になった

幼なじみいわく、八重子には娘がいて、

その娘は、高校二年から徐々に学校に行かなくなり、

卒業後、ドーナツがばらまかれた部屋で

亡くなっているのが見つかったという

母が揚げるドーナツが大好物で、

それが激太りの原因とも言われていた。

もともと明るく運動神経もよかったというその少女は、

なぜ死を選んだのか――? 

「美容整形」をテーマに、外見にまつわる自意識や、人の幸せのありかを見つめる、心理ミステリ長編

 

 

一人ずつ久乃のインタビューに答える形式で進む独白物語
一人の女の子が自殺した真相を追求していく話

 

自殺した女の子は 実は

久乃が 診た 患者だったのだ

母のために

脂肪を吸引してほしい

私が 太っていることで

母が 娘を 虐待しているという噂を消したい

私を大切に育ててくれた母親なのだから・・・・・・

 

湊さんは インタビューで

 

 

ブーケ2太っていた女の子が自殺したとして、

その子の死が噂になるのはどういう状況だろう、

とまず考えました

美容がテーマでもあるので、食べ物がいい

それも食べて美味しいというだけじゃなくて、

形に特徴があったり、

そこから空想が広がるものがいい。あ、ドーナツだ、と。

みんなが自分自身のエピソードや

亡くなった彼女のことを語るけど、

本当に大事な中心は語っていない、という象徴にもなるとブーケ2

 

 

 

 

どんな姿を美しいとするのか、

その基準は人それぞれであっていいはず

でも、自分が正しいと疑わない基準を他者に押しつけると

それは悪意となり人を追い込んでしまう

 

 

なりたい自分が明確なときは、

人はあまり不安を感じない

でも、なりたい自分が見えないと不安になって、

鼻を高くしたい 二重瞼にしたい スレンダーーになりたいなど

自分の外見を変えようと努力する

それはそれで 否定はしないけれど

満足は得られるのでしょうか?

母を救いたい一心だった 娘は

痩せることができたのに

 

彼女が本当に復讐したかった相手は?

かなりの 相関図 おーっ!あせるあせるあせる

 

 

 

 

幸せってきっと、

なりたい自分を見つけられることだと思います

ぜひ💛