桂離宮 | 小さなお庭の物語

小さなお庭の物語

自然が好きで、土いじりが好きなデイジーです。
年齢を諦めない・夢を諦めない姿勢で一歩づつ前へ進んで行こうと思っています。 
一つの種から小さなお庭の物語が始まります。
さあ、はじまりはじまり!!

こんばんは、小さなお庭のデイジーです。

京都へ行ってきました。


今年の京都は、やっぱり寒かった。

桜のつぼみはまだ固いまま。 

桜の咲いていない、春の京都なんんて、......。


でもでも毎回新しい発見がある京都。

何度行っても、飽きることがありません。

今回は、行きそびれていたお寺  東福寺、 平等院、  そして念願の 桂離宮へ行くことができました。


一番行きたかったのは、3か月前に、はがきで申し込んでいた桂離宮です。


うっかり時間を読むのを間違えて、集合時間に7分の遅刻。


事前に電話をしておいたので、許可してくれたのですが、 「それ以上は待てませんよ」と厳しいお言葉でした。


午後のグループは外人さんを含めた20人くらいで、ガイドさんの誘導のもと、一緒に歩きます。


桂離宮は、勝手に回遊することは許されないのです。


飛び石から、ちょっと足が落ちて、地面にふれただけで 皇宮警察の方が「苔を踏まないように気を付けて!」

と注意されます。


それだけの注意を払っているので、こんなに素晴らしい庭園が維持されているのでしょうね。



ガイドさんのお話は、とってもわかりやすく丁寧で、楽しいお話でした。


たっぷり1時間半をかけて、回遊、観賞できました。



「この庭園は、写真を見ただけでは、良さはわかりません。

この目で見て、感じて、はじめて分かるのです。 と

そして、毎回違ってみえるので、 何度も足を運んでくださいと。」


桂離宮は、一口でいうなら チラリズム お庭だともおっしゃっていました。



じらして、待たせて、 わっと驚かせる 技法。


男が女を口説くときに使う技と似ているかも。  


こーこられたら、私はイチコロに、恋におちてしまいます。


そう、このお庭を観て私は、小堀遠州という作庭家に、惚れてしもーたのであります。


(小堀遠州は直接関与していないという説が有力であるが、 庭園、建築ともに遠州好みの技法が随所にみられることから、桂離宮は遠州の影響を受けた庭師ら作ったといわれているそうです)



撮ってきたお庭の写真を見てもらっても、実物の100分1 も、素晴らしさを伝えられないの思うので、景色の写真はあえて載せません。



ガイドさんが説明してくれた、 真 行 草   の 延段を見て、その違いを楽しんでみてくださいね。



 (きっちりと)
小さなお庭の物語-真


行 (ほどほどに)
小さなお庭の物語-行



草 (のびのびと)
小さなお庭の物語-草



違い わかりました?




こんなあられこぼし もありました。

色もつぶもそろっていて、とっても足にやさしい歩きやすい道でした。


正面奥に見えるのは 古書院へと導く橋です。

よーくみると、橋が少し左に曲がっているでしょう。

この向きで、左へなにかあるぞ! と想像を掻き立てているんですって。


なんだかわくわくしてくるでしょ。


日本独特の遠まわしの、心づかいとでもいうんでしょうか。



小さなお庭の物語-桂離宮

そんな 遊び心をもった仕掛けがいくつもあります。



あと5回は訪れてみたい、魅力たっぷりのお庭でした。



これだけ楽しませてもらって、拝観料は無料です。

税金を払っている、日本人が行かないとはもったいないです。


京都のお寺巡りをすると、 ○千円はすぐに飛んでいってしまうので拝観料はバカにならないですもの。



宮内庁が管理しているお庭は、他にも、京都御所内の、仙洞御所、 修学院離宮などがあります。



次回は、これらのお庭にも是非行ってみたいです。



日本庭園最高です!! 王冠2