前回の続きより

とうとう旦那の旧友にある日がやってきた。

お昼の時間帯ということもあり、急遽彼の携帯にメッセージを入れ、喫茶店に来てもらうことにした。

私は1時間ほど前から喫茶店に着き、周りの人にあまり話が聞こえないよう、隣席とくっついていない席を指定し、しばらく待った。

通された席でコーヒーを飲みながら静かに待った。



数10分して、彼がやってきた。

軽く座談をして、和やかに話しは始まり本題へ。


私 「今日お時間いただいらのは旦那のことで相談がありまして、、、
実は旦那が浮気していまして、、、、
浮気相手にも会って、やめてほしいと言ったんですが、お互いまだ会ってるようで。

子供達のために復縁を望んでいるんですが、彼の中では私とも夫婦関係はもう修復できず、籍は入れたままで不倫は続けたいというんです。

私は修復するか、離婚するかしか選択肢はなくて、不倫を許しながら籍を残すというのはどうも難しいんです。」


その後、彼には洗いざらしに空港で不倫相手に会ったことも涙ながらに話した。

彼は目線を斜め下にし、じっと悲しそうな顔をして聴いてくれた。

そして、ため息をつきながら、

彼 「本当、あいつ何してるんだか、、、」

と言った。



私 「すみません。泣いてばかりで。
まあ、そんなことがあって、彼がいままで行っていたことが本当なのかもう分からなくなって、○○さんに聞きたくて、今日はお呼びたてしたんです。
本当にお忙しい中、すみません。」

彼 「いえいえ。僕は大丈夫ですが、大変でしたね。」

私 「いえ。ですが、これから続けていくにも彼が言ったことが正しいのか。彼のことをよく理解しないと難しいと思っていて。

教えてもらえますか。

彼は前妻との離婚は嫁と姑問題が原因と言ってたんですが、婚姻中も浮気してたんじゃないですか。それがバレて離婚したんじゃないのでしょうか。」

彼 「、、、、」

私 「旦那のお友達だから答えにくいですよね。
でも私にとって、彼を信用できるかどうか、判断するには旦那をよく知る○○さんしか聞く人がいなくて。

彼はずっと女好きなんですか。

彼のこと教えてくれませんか。」

と願いしたが、彼ははっきりとは答えてくれず、軽く頷きながら話を聞くだけだった。


そして、

彼 「自分も奥さんと一時離婚を考えるほど大変なこともあったけど、いまは孫もできて仲良くしているから、これを乗り越えて頑張ってほしい。

僕、旦那さんに会ってみますよ。
この話をするんではなく、最近どうか聞いてみて、もし彼から相談を受けたら離婚しないように言いますから。」

と言ってくれた。


でも、この時、私は全て分かったのだ。

彼は自分が本当のことを言うと私が離婚を選択すると思い、はっきりしたことは言ってくれなかった。

しかし、旦那が本当に真面目でそんな浮気をするような男でないと思ったなら全力で否定してくれただろう。

あいつはそんなことするような男じゃない!
今回は気が迷ったんだよ、と。


今回許して、修復しても、きっとまた浮気をする。

また同じように辛い思いをすると思った瞬間、早かれ遅かれ離婚の道は免れないと察した。


彼と会ったことで、旦那の本性も分かり、私の決断はほぼ離婚に傾いた。