【伊勢路旅2日目】田丸〜女鬼峠〜栃原 その③ | 小林千穂の「山でわくわく」

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山岳ライター小林千穂のブログです
登った山や、登山に関する情報などをお届けします

伊勢路歩き旅2日目(2017年10月21日)の続き、その③です。



伊勢路旅のスタートから読んでくださる方は
こちらへどうぞ

2日目のはじめはこちらです


私が歩いているルートは
こちらのHPでご覧いただけます。

※地図に描かれた青色コースに沿って
歩いています。設定によって、コース中の見どころを表示させることもできますので、ぜひご利用ください。


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きれいなカーブでなだらかに登る
女鬼峠を越え、里に出ると
お茶畑が広がっていました。

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大台町の栃原と柳原周辺は
お茶栽培が盛ん。

三重県の茶葉生産量は
静岡、鹿児島に続く、日本第3位なんですね。

静岡出身なのでお茶畑は
ふるさとの風景。
心が落ち着きます。



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緑の畑の向こうに
茅葺き屋根の大きな家が見えてきました。

伊勢路を外れて行ってみると…
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鄙茅(ひなかや)という
日本料理のお店でした。

お食事はしませんでしたが
店内も見せていただきましたよ。

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ガラス張りの囲炉裏のお部屋の向こうに
宮川の流れ。

ステキなお部屋ですね。

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雨に濡れた茅葺が風流でした。

この鄙茅さんは鮎の甘露煮で有名な
「うおすけ」というお店が経営しています。

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なので、うおすけの甘露煮も
ここで買うことができます。

甘露煮なら日持ちするから
旅の途中のおみやげに最適。

ということで…

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鮎の甘露煮、さんまなどを買いました。

家に帰ったら
炊きたてごはんといっしょに
いただこうと思います。

鄙茅さん、ぶ厚い茅葺き屋根を見るだけでも
価値があると思いますので
ぜひ寄ってみてください。

うおすけHP



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伊勢路に戻って
この先は旧街道を歩きます。

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高さ150㎝もある背高のお地蔵さんを見ました。

150㎝といえば、私と同じぐらい。
お地蔵さんと背比べをしたのですが
それを自分のカメラで撮るのを
忘れてしまった〜。


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この先で宮川が見えます。


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県道709号と合流したところに
浄保法師五輪塔の案内が立っていました。

階段を登ってみると…

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建物に守られた五輪塔がありました。

五輪塔には貞享元年(1684)と
刻まれているそうです。

このあたりに伝染病が流行ったとき
浄保法師は自ら生き埋めになって
病気がおさまるよう、仏の救いを求めたと
伝わっています。


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寺子屋として使われた
建物も見ました。


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この先は県道歩きの区間が長いですが
車の通りはそれほど多くなく
歩きやすかったです。


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また旧道に戻って
柳原観音千福寺にお参り。


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このお寺の本尊、観世音菩薩は
聖徳太子が作ったといわれています。

私の旅をサポートしてくださっている
三重県の方がぜひ見てもらいたいものがあると
お堂の奥へ案内してくださいました。

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わあ、宮川がよく見える!

宮川はここで大きく蛇行します。
その様子を見られる場所はここだけなんですって。

この日は雨なのでちょっと濁っていましたが
普段は青く透き通っているそう。

これを見ずに通り過ぎてしまったら
もったいないというぐらいの眺めでした。



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新宮まであと146㎞です。


この道標のところで県道と分かれて
旧街道沿いを行くと
酒蔵の元坂(げんさか)酒造があります。

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元坂酒造は文化2年(1805)創業です。

今ある建物は増築・改修を繰り返していますが
いちばん古いところは
創業時のものがそのまま残っているそうです。

現社長は6代目。

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この日、社長はお留守でしたが
社長のご子息で7代目にあたる専務が
特別に酒蔵を案内してくださいました。


ということで
酒蔵見学のスタートです。


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元坂酒造では
この地を流れる宮川の伏流水を仕込み水とし、
自社の田んぼや近隣の農家に委託して
育てた「伊勢錦」という種類の米を使った
酒づくりをしています。


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これが伊勢錦。

伊勢錦は酒米として多く使われる
山田錦の母種だといわれています。

近畿地方で広く作られていましたが
戦後の米不足などにより
一時期、栽培が途切れたそうです。

それを近年、元坂酒造が復活させた
貴重なお米です。


*元坂酒造では伊勢錦のほか、
三重県産のお米を主原料にしていて、
富山や岡山のブランド米も一部使っているそうです。


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精米したお米をこの機械で洗い
水を吸わせます。

どのくらい水を吸わせるかで
お酒の味が変わる大事な作業。

水に浸す時間は
お米の状態や気候にもよるので
杜氏さんの経験とカンが頼りだそうです。


お酒によっては正確さが求められるので
機械は使わず、
10㎏ずつに分けて手作業するそうです。

大変な作業ですね。

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浸したお米は翌朝まで水を切り
上の機械で蒸します。

今はボイラーを使っていますが
昔は薪で釜の水を沸かしていたそう。

それで昔ながらの酒蔵には
煙突があるんですね〜。


次に麹部屋を見せていただきました。

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これが仕込みに使われる麹です。


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麹は雑菌が入らないよう、
上の写真のような専用の部屋で作られます。

この部屋の中は高温多湿で麹が育つのに適した
条件になっています。
この部屋に雑菌が入ると
一気に増殖してしまうので
麹作り専門の人しかこの部屋には入れないそうです。


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酒づくりに使われる麹を
試食させてもらいました。

私は家で甘酒を作るので
たまに麹を買うのですが、
スーパーで売られているものより
しっとりとやわらかく、甘みも強かったです。


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これはアルコール発酵に欠かせない
酵母(酒母)を作っているところ。

お酒づくりは
麹菌と酵母をどう調整するかに
かかっているそうです。

目に見えないものを
思いのままにコントロールするのが
職人技なんですって。


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木の蓋をされているのが
仕込み中のお酒。

酵母に麹、蒸米、水を加えて発酵させます。

仕込みを3回に分ける
段仕込みという方法が一般的だそうです。

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1日に2回ほど
長い柄のついた櫂(かい)で混ぜ
もろみの状態を確認します。


発酵が進んだらもろみを絞り
清酒と酒粕に分けられます。

その後、発酵を止める火入れをして
完成したのが「酒屋八兵衛」などのお酒。

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ぜひともお土産に買って帰りたいと思い
悩みに悩んで選んだのが…

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酒屋八兵衛の山廃純米酒。

これは伊勢錦で作られたお酒。

なんと、昨年開催された
伊勢志摩サミットでランチの食中酒として
提供されたのだそうです。

先ほど買った
鮎の甘露煮にも合うでしょうね〜。

早く飲みたい!

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元坂酒造さんでは
熊野みかんを使ったリキュールも作っていて
そちらも買いたかったけど
荷物が重くなりすぎるので、
あとで電話注文します。


元坂酒造さんのHPは
トップページの動画がステキです



あ、またまた寄り道しちゃいました。


2日目、まだ続きます〜。