花屋で働き始めて、
初めて購入して家に飾ったのはオリエンタルリリーのシベリアでした。
気品ある佇まいと花開いた時の華やかさに魅了されました。

百合にもたくさんの品種や色があります。
その中でも、
白い百合の清楚でいて高貴な雰囲気は特別な気がします。

カサブランカ
この百合の名前を聞いた事のある方は多いと思います。

カサブランカは、オリエンタル・ハイブリッドと呼ばれる品種群の1つですが
シベリアも同じ品種群です。
シベリアは花が上向きに咲き、アレンジもしやすく
とても良い香りがします。

白を筆頭に薄いピンク、濃いピンク、黄色...
カラーバリエーションも増えました。
お仕事で毎日必ず手にするオリエンタルリリー。

【オリエンタルリリー】 
Lily 百合
ユリ科(球根植物) 
原産地 北半球


その魅力をもっと知りたいと
伺ったのは...
栃木県宇都宮市
全国でも有数の日照量。
百合の育成に適した好立地。

F・F・HIRAIDEさん
エフ・エフ・ヒライデさん

2つの「F」はFarmerとFloristのことです。

お花のプロフェッショナルである「生産者」「フローリスト」
エンドユーザーへのお花の魅力をお届けする
という意味を込めています。
 


代表取締役の平出賢司さん

落ち着いた話し方。
理知的な雰囲気でとても頭が切れるのが伝わります。
とても誠実な方です。
時々見せる笑顔が優しくて
少年のようです。

オリエンタルリリー生産の前はトマトを生産していました。
オリエンタルリリーを生産するようになって29年。
 


圃場は何ヵ所にも分かれています。

第1圃場は
鉄骨ハウス3棟、パイプハウス4棟。
第2圃場は統合環境制御コンピューター導入のとても大きな圃場。
第3圃場は鉄骨ハウスで集出荷場を併設しています。
 


圃場の行き来は車です。
太陽光発電設備も整っていて、
近代化という言葉を当てはめてしまいたくなります。

全シーズン生産可能な設備を備え
オリエンタル系約90万本、LA系約10万本を年間生産しています。
 


ハウスの中はほわっと暖かく
ぬくもりを感じます。
 


シャベルの機械で穴を開けて
球根を植え付け
理路整然ときちんと並んでる百合達
 


 


カベッラ
百合達が高い空へ向かって
真っ直ぐ伸びている姿が美しい。

 

コルコバード
まるで陽だまり
 


採花した百合は
このレールで運ばれていきます
 


選定を待つ百合達。
前処理剤の入った桶に直ぐに入れられて
レールで運ばれて
選定場所に運ばれます。

化学肥料を用いない有機質肥料での栽培など
環境へも考慮しています。
土の消毒は80度のお湯を1時間ほどパイプから供給しています。
土は財産だと言います。

 


球根は主に輸入しています。
オランダからが1番多く、
生まれ育った国の気温や地温にどれだけ整えることが出来るか?
ストレスのない環境を作ってあげられるのか?

球根にとって良い環境を作ってあげる!

常に考えて取り組んでいるそうです。

扱っている百合の品種は約50品種ほど。
ソルボンヌ、テーブルダンス、マーロン、シベリア、プレミアムブロンド・・・
赤、白、黄色、ピンク・・・
 


球根貯蔵庫には
たくさんの球根達が自分達の出番を待っています。

 


優しく球根を手にする平出賢司さん

まるで我が子を慈しむような優しい手つきです。
土にこだわり、光にこだわり、
24時間コンピューター管理されていますが
最終的には
平出賢司さんの愛情が
美しい百合達を花開かせているのです。

生産者
平出賢司さんから
一言・・・
百合は
手元に届いてから咲かせることが楽しめます。
蕾から大きく花開くまでを
間近で見て楽しんで欲しいです。
花もちが良い百合
ぜひご家庭で飾ってください。

花もち剤を使用する場合は百合専用の物をお勧めします。
品種によりますが、百合の葉の黄化を進めてしまう場合があるそうです。



1本でも存在感あるゴージャスなオリエンタルリリー
気軽に飾ってみませんか?