気の利かない私は、いつもコンサートの時、ステージを飾るお花を用意することを忘れてしまう。
そんな私を重々ご承知で(すっかりお見通しw)、いつも、さりげなく、でも大胆にステージ用のお花を贈ってくださるお友達の同業者、N先生。
今回も、リハ中に「お花どこに置きますか~?」と、突然呼び出されてビックリ!
今回はホールが大きかったので、お花がないと雑然として寂しい限り。
でも、私を含め、スタッフは誰一人、そのことに気付かなかったのです。
そこまで頭が回らなかった。
もう、びっくりするほどデカイお花!
ありがとうございました!!!
トップバッターだった私はこんな感じ。。。
ステージの床も奥の壁(壁じゃないんだけど)も、真っ黒。
ピアノも真っ黒。
衣装だけ着てみた時は、なんか陳腐な色じゃん!って思ったのですが、ステージでは映えていたような気がします。
愚息ビア坊はこんな感じで。
そして、ビア坊の演奏が終わると、二人で走って控え室へ・・・
ビア坊のチャイナ・ジャケットをひったくって・・・
私は次の出番、二胡の伴奏へ。
友人Cちゃんの二胡の時の写真です。
そしてこちらは、友人でもあり今回のスタッフでもあったTomoさんの二胡の時の写真。
客席から見たステージ全体像ってこんななのか~ってことで、もっとアップ写真もあるのですが、こちらを。
そしてこちらは、私の生徒のK紗ちゃん。
よく見えませんが、これが、実は昨年10月末のサロン・コンサートで、私が一番着たかったドレス。
K紗ちゃんに着て貰えて、ドレスも浮かばれました♪
このコンサートを終えて・・・
まず、愚息ビア坊の気持ちが少し変わりました。
もう、この日の本番直前まで、いやだいやだ!を繰り返していたのです。
もう、二度とステージに立ちたくない、怖い、とか何とか。
小心者なところは私似です(涙)。
ところが、彼、自分の本番を終えると・・
「なんか、気持ち良かった。
ミスはしたけど、ボク、弾いてて楽しかった。
また、こういうホールで弾きたい!」と。
加えてこうも。
「ママが弾いた二曲目(火祭りの踊り)、
これ、ボク、弾きたい!
教えて!」とキタ~~~~っ!
まだアンタには早いよ・・・なんだけど、弾いて欲しいかも(笑)。
もちろん、今すぐじゃないけれど。
明日はランランのコンサートに一緒に行くから、また少し影響を受けるかもしれないなー。
ヤツは、唯一、ランランのピアノは大好きなのです。
ランランだけは、絶対にコンサートに行く!といつも言う。
嬉しかったこと、もう一つ。
全ての演目が終わって・・・
最後が混声合唱さんだったのですが、控え室を見回って、ステージに下りようとした時、混声の女性の方々が控え室にお着替えに上がっていらっしゃるところだったので、「お疲れ様でした!」とお一人ずつに、挨拶をしていた私。
その中のお一人が・・・
「あ、最初にピアノを弾かれたペンネさんですよね?
ものすごく素敵でした。感動しました!」
と。
めちゃめちゃ嬉しかったです。
全く知らない方から、こういうことを仰っていただけるなんて!
(もちろん、知らない方とは言え、出演者さんではありますが、
団体さんなので、団員さん皆さんとお話をしていたわけでは
ないので・・・)
今日レッスンに来た子も。
実は日本人小学校は土曜日にオープン・デーだったので、子供も親御さんもかなり疲労気味。
加えて、昨日は朝から塾で試験があったそうで、とても最後までは聴いていられないかもしれないのですが・・・と仰っていた。
でも、最後まで聴いていたのだそうです。
私のソロを聴ければいいかな?と思っていた親御さん。
でも、彼(生徒くん)が、
「まだ先生の出番あるよ。それ、全部聴く!」
と。
で、私の最後の出番が終わっても
「やだ!帰らない!最後まで全部聴く!」
と、結局、演目全てを楽しんで聴いてくださったのだと。
嬉しかったです。
みなさん、ありがとう!
して、話は変わり。
本日は朝9時からピアノの調律・調整が入っていました。
残念ながら昨日のコンサートに(飛行機が飛ばなかったので)出演できなかったKさんの調律師さんも日本からお出でとのことで、調律の腕がイマイチな香港。
この際、調律・調整をお願いしようということになっていました。
うちのグランドは、購入したところで専属の調律師さんがいるので、それはそっちにお任せで。
問題は、私が4歳の頃から使ってきて、数え切れないほどの引越しに付き合ってきた象牙鍵盤のアップライト・ピアノ。
船便で日本から香港へ運んだ際に、かなり痛み・・・
重めだった鍵盤が「オルガン?」っていうくらい軽くなってしまった。
加えて、打鍵すると「カタっ」という鍵盤が幾つか・・・
もう、年数たってるし、いい加減、調律ではなく調整が必要なんだろうと思っていたので、丁度良かったんです。
いらしてくださった方は、ドイツのベーゼンドルファー社でピアノを作っていた→欧州・アメリカで調律の研鑽を積んで米国の調律師試験に日本人で初めて合格したという方(現在日本人の合格者は彼一人とか)。
事細かにご説明くださって・・・
結局、カタっと言うのは、磨り減っている部分があるとか何とか。
重かった鍵盤が超軽くなったのも、ある部分が傾いてしまったので、てこの原理で、軽くなったと。
音色も、昔の味わい深いものが失われ、ちゃちなものになってしまったのは、そういったことが統合されて、らしい。
そして、中を全て分解してみて・・・
ハンマーを見た調律師さん。
「おおおお!これはまた、随分弾きこみましたね!
いやぁ、ここまで弾きこんであるピアノには久々に出会いました!
こりゃ、納得です!」
あぁ、確かにそりゃ、弾きこみましたよ。
習い始めた頃から、一番弾きこんでいた受験時代・高校時代。
メーカーの名前が埋め込んであるところがあるじゃないですか。
それが、私のは真鍮だそうで、今の日本のものは、真鍮でないものが増えてきているそうなのですが、真鍮で造る、というのは、欧州が発祥だそうで、真鍮を使うには理由があるのだそうです。
だんだん、くたびれた色になってきますね。
色あせるというか。
そして、それがサインなのだそうです。
「そろそろ調律しよう!」という。
でも、緑青が出てきたりしたら、危険信号で
「調整しなきゃ!」なのだそうです。
だから、調律・調整に入るたびに、その部分をキレイにしていくのだそう。
すると、次の調律・調整の目安になるからと。
そうして、すっかり古びたピアノだった私のも・・・
すっかり美しくきらめき、蘇りました。
鍵盤も、すっかり重くなり、私好み♪
音色は、調整された今日より明日、明日より明後日、と次第に変わっていくそうで、それも、元々このピアノが持っていた音色をいうのを、ピアノ自体が記憶しているので、戻ろう戻ろうとするのだそうです。
加えて、奏者が同じなら、なおのことですね。
奏者が持ってる音色があるから。
調整してもらってから、このピアノばかり弾いています。
コンサート後に、グランドで練習してないなぁ(笑)。
だって、なんか、嬉しいんだもの、蘇ったことが。
余談ですが、ピアノを分解していたら・・・
鍵盤の下からいろんなものが!(笑)
シールが何枚も!
そして・・・
「昭和五十年」の<五円玉>が!!!(笑)
いろんなものが入ってるもんです。
この五円玉、もう、何回もの引越しにずっと付き合ってきたのね(笑)。
そして、今までの調律師さんたち、鍵盤を外したりしなかった方たちの目に止まることはなかったのね。ぐふふ・・・