女性用風俗をテーマにしたドラマ。
女性用風俗、と聞くと予約→会ったらすぐセックスして終わりかと思ったら、このドラマではお店は「マッサージ店」、男性たちは「セラピスト」と呼ばれ、カウンセリングしたり恋人のように振る舞いながら「施術」してくれます。
待ち合わせすればホテル直行なのかと思えばそうじゃない時もあり。
女性の要望は(お金払えば)何でもしてくれるってことなのかな?
こんな世界があるのかと驚きの連続です。
マッサージ店「KIRAMEKI」には様々な職種の女性客が訪れます。
それぞれセックスレス、男嫌い、処女などなど、何かしら悩みを抱えてる女性たち。
そんな女性に優しく寄り添うセラピストを見てると、ドラマを観る前とはイメージが変わります。
ただのエロいドラマかと思ったら、セラピストによって女性たちの明日が少しだけ明るく変化していく、良いドラマでした。
さてさて、8話はトランスジェンダー回でした。
MtFって言葉を初めて知りました。体は男性だけど性自認は女性ということらしいです。そういう言い方をするんですね。
「妹が興味あるので偵察に・・・」と言うハルはセラピスト・ヤマトに会うなりキャンセルしようとします。
トランスジェンダーと予約時に書き込んでますが、いざ男性がやって来ると不安でコワイんでしょうね。
ヤマトに対してバリアを張ってたハルでしたが、同じアーティストが好きという共通点が見つかり2人は聖地巡礼をすることに。
ごく普通のカップルのデートのよう。
さっきまでガチガチに緊張していたハルがとても楽しそうでした
いやー、こんなに甘々で過ごして女性は勘違いしないのかな?そこも心配だよ
デート中、2人はお揃いのブレスレットを買っていました。
ヤマトがすすんでお揃いにしようと言ってて、それがハルはさらに嬉しそうで。
でもヤマトはプロなので、そのブレスレットはハルと別れたらどうするの?とちょっと不安になりました。ハルがヤマトと過ごしてる間、ずっと楽しそうだったから尚更です。
ハルと向き合い楽しい時間を過ごしてくれるヤマトに、ハルは自ら施術してほしいと言います。
ハルはヤマトに「普通の特別をくれた」と言っていました。
普通が欲しい。でも今でもそれが難しい・・・悲しいです
普通って人それぞれだけど、ヤマトはハルが欲しがってた普通を汲み取ってくれるこんな人がいれば引く手あまただろうな。
それどころか長男なので家業を継ぐことになっていたのです。
トランスジェンダーは治る、と言ってる両親だから仕事を継いだら次は結婚とか言いそう・・・ハルの人生なのに好きに生きられないことが悲しい
だからヤマトは肌に触れる最後の男だ、と言うハル。
ハルの置かれた境遇が切なかったです。
ヤマトとお揃いのブレスレットと一緒に過ごした時間をお守りに生きていく、と言うハルの言葉に胸が痛くなりました。
ハルには幸せになってほしい
家族も大事だけど自分の人生はもっと大事だと思うのです。でも優しい長男だから難しいかな・・・。
最初で最後の風俗利用のようなハルでしたが、時々ヤマトを指名していいのでは?
それが生活の活力になるならアリだと思いました。でもめっちゃ高そうだけど
後日ブレスレットをつけてるヤマトが映ってて嬉しかったし安心したー
ハル役の杉江大志くん、初めて知りました。
難しい役どころだったと思うけどとても自然に演じられてました。とても魅力的な俳優さんですね
あとこのドラマはエンディングが素晴らしいです。
最近のドラマはオープニングやエンディングが凝ってる作品が多いけど、こちらは毎回違うし本編観た後だとジーンときちゃいます。必見