「松山千春 『愛は気まぐれ』に思うこと~松山千春 全作品解説303~V1.2」S3082
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◇更新履歴
V1.0:2015.06.30 初稿
V1.1:2020.02.07 最新エディタにて記事を作成し旧記事と差し替えおよび所有のアルバム画像、歌詞を掲載
V1.2:2020.02.17 初稿 松山千春選曲コレクションアルバム『思い出』収録情報を記載
V1.3:2020.03.13 文章を追記
■ 「愛は気まぐれ」 編曲者:松原正樹
1982年5月21日発売のアルバム『大いなる愛よ夢よ』のLP B面 4曲目(CD 9曲目/全10曲)
◇松山千春選曲コレクションアルバム『思い出』 DISC1-の6曲目
◆レコーディングミュージシャン
◆所有収録CD・アルバム
◆所有収録アナログ・アルバム
◆所有収録ミュージックテープ・アルバム
◆2020.0313 夢野旅人
それを云っちゃお仕舞いよ。
なんだけど、6枚組松山千春が選んだ恋愛の歌『松山千春コレクション思い出』。アルバムを全タイトル、リアルタイムで購入している千春フリークにとって、新録音もない、新曲も、過去の未発表曲も、ライヴ音源、未発表映像も、インタビュー形式ではなく一冊の本になるほどの渾身の本人解説もないであろう、その他特典もない過去音源のコレクションアルバムは、オリジナルアルバムに比べて高揚感は低い。
最大の興味といえば、千春がどの曲を選んだか。
そして、どの曲を歌ってくれるか。
収録曲の中で、演奏回数が著しく低い(レギュラー一回、イレギュラーのみ、フルバンドでは未演奏)、もしくは一度もステージで歌われていない曲は、十数曲くらいか。
中でも、一番収録されて嬉しかったし、ライヴで期待している曲か、「愛は気まぐれ」である。
1984年秋。
初めて、千春と話したとき。
その時に渡した手紙に書いたリクエスト曲、5曲の中の1曲。
「夜明け」と、「この部屋」、「ピエロ」、「大空と大地の中で」、そして、「愛は気まぐれ」。
「夜明け」は、年明けすぐに、番組で弾き語りで歌ってくれた。残りの3曲もコンサートで聴くことができた。
「愛は気まぐれ」が、もしも、今年の春に聴けたなら、あれから36年の時を経て、あのときの想いが成就する。
なんか、祈る気持ちです(笑)。
◆2015.6.30 夢野旅人
先日の「ライブで聴きたい本丸30曲」 で、自分にとっては、思い出深い一曲が抜けていました。
1984年11月深夜。
TBSテレビ「ハロー!ミッドナイト(HELLO! MIDNIGHT)」の放送終了後。
スタジオで初めて千春に手紙を手渡した。
文末にリクエスト曲を5曲綴った。
「夜明け」 と、「この部屋」、「ピエロ」、「大空と大地の中で」。
そして「愛は気まぐれ」。
常日頃、松山千春のライブにおける選曲のローテーションは、代表曲などでも、「基本、4年以上のインターバルが理想」を持論としている私。
なのに、この時期はまだ4年以上歌っていなかったのは「ピエロ」のみ。
「夜明け」は81年春に、「この部屋」は81年秋、「大空と大地の中で」は、83年春に歌っている。
ということは、今よりも理屈ぽくなかったということか。
単純にそれらの曲が好きで聴きたかったということだったのだろう。
ただ、「夜明け」と「大空と大地の中で」は、
ツアーでフルバンド演奏はされていなかったので、バンドで・・・という思惑もあった気がする。
この5曲の中で当時も、今もレギュラーはおろか、イレギュラー(フルコーラス)でさえ歌った確認が取れない曲が「愛は気まぐれ」である。
「この部屋」と「愛は気まぐれ」は女唄で、楽曲の仕上がりや色彩も似ている(こういった感じの歌が、あの頃の自分は、好きだったんだなと)。
二つの唄にでてくる女性と恋愛は繋がっているかは分からない。
分からないが、自分は繋げたい。
~この部屋を出てゆくことはできない
あなた愛してたわ
明日にも貴方が あの日あのままで
すべて許せる(もどる気がする)~
と唄う「この部屋」で、
~貴方とても 優しい人ね
逢えたらいいわ またいつか
この街に吹く風がいちばん好き
もう誰もたよらない たよりたくない~
と「愛はきまぐれ」と唄う。
捉え方で違うが、千春の唄にしては珍しく、女が部屋を、街を出ていかない、冷たい雨ではなく別れの風が吹いている。
特にメッセージが存在する唄ではないけれど、「恋」や「もう一度」よりも知名度がなく、作品として熟していないかもしれない。
だけど、この「愛はきまぐれ」を、「この部屋」と一緒にライブで聴いてみたいな、と30年経った今でも思うわけです。
◆歌詞
愛はとても 気まぐれなもの
ゆれる心に 灯をともす
貴方とても 優しいひとね
逢えたらいいわ またいつか
この街に吹く風がいちばん好き
もう誰もたよらない たよりたくない
愛はいつも わがままなもの
別れた後の ほろにがさ
遠いむかし おき去りにした
すなおな心 涙さえ
この街に吹く風がいちばん好き
もう誰もたよらない たよりたくない
この街に吹く風がいちばん好き
もう誰もたよらない たよりたくない
◆C. 松山千春全作品に思うこと~1982-1984松山千春全作品解説3
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