東大は総合改革の一環として、平成28年度から、推薦入試を実施するそうです。

目的は多様な能力をもった学生の募集と学部教育の活性化を目指すためだそうです。

日本の大学のトップに君臨し、特に国公立大に多大な影響力のある東大が推薦入試を実施すると言う事は、日本国内の国立大はもちろんの事、公立、私立大も今まで以上にその方向に向かう事になると思います。

京大でも「特色入試」を始めるそうです。『京大は特色入試を含めた多様な選抜入試を導入することにより「飛びぬけた部分を評価する」ことで特色ある学生を集めたいとの考えである。』(ヤフーニュースより)

つまり、これからは日本の大学入試はA.O入試や学校推薦、校長推薦等大幅に推薦制度の利用が増えると考えるのです。

その背景には東大と言えども世界大学ランキングでは12位と決してトップではありません。

アジアで言えばシンガポール大(24位)清華大(26位中国)京都大(27位)北京大(32位)等が追いかけてきています。

ちなみに世界ランキング上位10校は1位 ハーバード大学 (米国) 2位 ケンブリッジ大学 (英国) 3位 オックスフォード大学 (英国 )
4位 マサチューセッツ工科大学(MIT) (米国 ) 5位 スタンフォード大学 (米国) 6位 カリフォルニア大学バークレー校 (米国)
7位 プリンストン大学 (米国) 8位 イェール大学 (米国)  9位 カリフォルニア工科大学 (米国 ) 10位 コロンビア大学 (米国) です。
(英タイムズハイヤーエディケーションランキングより)

その他、ノーベル賞受賞者出身大学を見ると、東大7人、京都大6人、名古屋大3人、東京工業大学1人、長崎国際大学1人、北海道大1人、東北大学1人、神戸大学1人、徳島大学1人、山梨大学1人、埼玉大学1人計24人となっており、東大はまだ多数を占めていますが、近年は東大出身者が圧倒しているわけではありません。

グローバルな視点では英語力が低い、国内的には少子化と言う大問題があります。東大と言えども優秀な学生を募集する為には安閑としていられないと言う事情があると思います。

また、良く言われるように日本型、暗記詰め込み式教育では、世界的発明をしてノーベル賞を受賞するような人材を多数輩出できないのではないかという意見もあります。

これらの事から、東大としても重い腰を上げユニークで優秀な本当の天才、秀才を探そうと考えたのではないかと思います。

また、これらの流れの延長戦上に、沖縄の開邦高校や球陽高校の公立中高一貫校開校もあると考えます。