↑小学生の時、友だちからもらった。

明星9月号付録 1975年
最新保存版 ’75年オールスター名鑑

平凡1975年2月号
フィンガー5       ’75の初夢
アメリカ武者修業
ジャクソン5 オズモンズに挑戦!?
晃の夢はどんな夢?
妙子の夢はこんな夢
フィンガー5に75年の夢を聞いてみれば、でてきたでてきたユカイな夢が…


平凡1976年1月号
フィンガー5最新情報
玉元一夫(たまもとかずお)に緊急インタビュー

この8月25日、音楽修業のために渡米したフィンガー5のリーダー、一夫(かずお)君が、10月24日突然帰国した。
彼は、フィンガー5から脱退、かねてから希望していた実業界の勉強をするという。
なぜ、彼をそうさせたのか?
その後のフィンガー5はどうなるか?現在、お父さんが会長をつとめる国分寺の建築不動産会社『緑地協会(りょくちきょうかい)』の社長・高田さんのもとで、営業の勉強をしている一夫君に聞いてみた。



 ─なぜ、フィンガー5をやめる気になったの?

「洋服選び、楽器選び、そして次の練習曲を決めるのまで、ボクが全部やってたわけなんですよ。これでは弟妹達のためにもよくない、いつまでもボクにたよってては、新しい音楽は作れないだろうと思って引退を決意したんです。それにボクには、長男として、父をたすけて、玉元家を維持していくという義務がありますから…」



─弟さん達はキミの意見にすぐ賛成してくれましたか?

「もちろん反対でした。でもボクの説得に弟達も『お兄ちゃんが脱けても、ボク達だけでガンバルヨ。でもマネジャーみたいに、制作面で手伝ってネ』と納得してくれました。



─引退をきめた後の、キミの気持ちは?

「今まで何をするにも5人一緒だったのに、これからは自分1人、練習にもレコーディングにも加われないというので、淋しさはありました。その淋しさをまぎらすために、ボクは、1人で1か月間の、アメリカドライブ旅行に出たんです。そして、帰宅してみると、弟達の演奏技術が目覚ましく上達していたんです。その時、あ、ボクはこれでよかったんだなと思いました」

小学生の本 1973年 スターピンナップ

─これからのフィンガー5としては?

「実がパーカッション担当で加わり、リーダーは光男(みつお)でドラム、正男(まさお)がベース、晃がギター、妙子がハモンド・オルガンという編成になりす」

─レコード発売はいつ?

「11月21日には『帰ってくるよ』が発売され、来年の2月21日には、帰国第1弾のシングル盤、3月21日はLP が発売される予定です」

明星付録  1974年  カレンダー 

一夫がぬけ、実が加入したニュー〝フィンガー5〟は今はアメリカで、歌、アクション、演奏と、さまざまなレッスンに励んでいる。帰国が待ち遠しい。