カウンセラー菊井です
夫婦のことについて書くときに、夫への依存というテーマで書くことがあります。この依存・・・夫だけでなく、いや夫よりももっと強固なものが親子の依存かもしれません。
親子で依存しあっている共依存の場合もありますし、親が子に依存してしまう・・・特に母親・・・それも依存していると気づかぬまま過ごしていて、子と離れたときにその存在の大きさと、自分の中にある依存度に自分でも驚く、そんな方も多いのではないでしょうか。
私の年代になると、子どもも自立し、子どもたちの生活がはじまります。結婚という形で新しい家庭をもったり、就職や進学という形で親元を離れたりします。そんなときに、何を目標に生きていけばいいのか、というくらい落ち込んだり、身体の不調まで出てくるという人もいます(実際の友人の中にもいます)
どんな母にとっても、子の存在は大切なもの、その人、その人によってその大切さの意味は違えども、です。
大切であるあまりに、離れてしまう怖さや寂しさが押し寄せてくる。いつまでも私を頼っていたあの幼い頃の姿から離れないのです。
成長している、あの子自身の人生を歩んでいるとわかっていても、その中に母として存在していたい(ちゃんと存在しているのにね)そこを確かめたくなる。
依存度が大きいほど、そんな気持ちが出てくる・・・
特に、夫との関係がうまく築けていないと、その関係を親子に求めてしまいます。この子だけにはわかってほしい、わかってくれている、という気持ち。
子を信じること、大切に思うこと、自体が悪いわけではありません。それでも母子密着がすぎると、子どもの成長にとってよくないと言われますが、それだけではなく母にとってもよくありません。
そうは言っても・・・です。
どうして、依存してしまうのか・・・
自分は依存体質じゃないと思っていたのに・・・
それだけ生きることに一生懸命で真面目な方が多いです。一生懸命であるがゆえ、夫にはもう期待しない!その分のエネルギーが子どもに向かってしまいます。そうなると、ひと言多くなったり、思い通りにしようとしてしまったり・・・進路や、生き方についても、つい子どもの声を聴くよりも先に自分の意見を言ってしまう。そんなところから、母子の関係もよくなくなってしまったり・・・・
そこまでいかなくても、子の存在が近くに感じられないというだけで寂しさを感じる母親はわりといるものです。
そんなときに、子から言われる言葉が「母さんは、母さんの人生を生きなよ。好きに生きればいいでしょう」そんなこと言われても・・・今までの生き方がそうじゃなかったんだから、そんなこと急に言われても・・・となり、母として女としてどう生きたらいいのかわからなくなるのです。
自由にしていい。好きにすればいい。これほど難しいことはないのかもしれません。
と同時に、家族、家庭を大切に思ってきたけど、私にとって家庭って何だったの?とまた新たな悩みというか苦しみ辛さを感じることにつながるのかもしれません。
『自由は不自由だ』
昨期の朝ドラスカーレットに出ていた西川貴教演じるジョージ藤川の名言です。
まさに、自由であることは不自由である、ですね。
女の人生は、自由で楽しいものであると見える反面、とても生き苦しい面を抱えています。そしてその苦しさが押し寄せてくるのが、人生の折り返しをすぎる頃なのかもしれません。それまでの苦しさとは比べ物にならないくらい、どうしようもなさ、逃れられなさ、も加わるから余計なのでしょうね。
そうなると、今度はさらに夫との関係にも目をそらして生きていけなくなる、という問題がせまってくるのでしょう。
女の人生って、本当にいろいろありますよね。
少しでも心豊かに生きていけるお手伝いができればと思うところです。そのためには私自身も心を磨いていかないといけないな〜と思うのでした。
(スカーレット展に訪れた際のワンショット)
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